星団

2019年5月 6日 (月)

M16(わし星雲)の中心部

昨日処理したM16(わし星雲)の中心部分をピクセル等倍相当で切り出して再処理した。

20190503_m16center4

2019/5/4 1:16 - 3:08 /兵庫県明石市
気温 16℃、光害レベル:SQM-L測定値=18.5
FLT98CF + フラットナーレデューサー4(約490mm F5)
サイトロンQuad BPフィルター使用
ケンコーSE2赤道儀、PHD2によるオートガイド
ガイド鏡:笠井ガイドファインダー60, オートガイダー:Lodestar Autoguider
ASI294MC Pro センサー温度0℃ ゲイン300, 180sec x34コマ
撮影ソフト:APT(PHD2連携でディザリング)
ステライメージによるダーク・フラット処理
DeepSkyStackerでコンポジット(2x Drizzle)
Photoshop, ステライメージで調整
2x2ソフトビニング後、中心部を切り出し

「ピクセル等倍相当」というのは、DeepSkyStackerで一旦2x Drizzle処理を行って解像度を2倍にして、ノイズ低減や強調・シャープなどの各種処理を行い、その後にステライメージで2x2ソフトビニングを行って元の解像度に戻したため。本来は単なるピクセル等倍切り出しと比較してその効果を確認すべきだが、それは手間なので行っていない。

有名な「創造の柱」も詳細が結構分かる程度まで写っており、陰影による立体感も出ている(更にもう少し立体的な感じにしたかったが)。

スターシャープ処理をしているが星像が膨らんだ感じは残ってしまい、色彩の乏しさも残念。しかし光害地の自宅で10cmクラスの短焦点屈折鏡でこの程度撮れるようになってきたのはありがたい。冷却COMSカメラの低価格化、高性能なワンショットナローバンド対光害フィルタ、撮影・オートガイドソフト・画像処理ソフトの高性能化、など、ここ数年で天体写真機材環境が大きく進歩している。少し天体写真から離れていただけで、何がどうなっているのかさっぱり分からず、追いつくのが大変。

しかもフィルム時代に比べて撮影と画像処理の時間は大幅に増えた。

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2019年5月 5日 (日)

M16 わし星雲(光害地・Quad BPフィルター)

2019/5/3の夜に自宅で撮影した、へび座の散光星雲+散開星団M16(わし星雲)の画像を処理した。

20190503_m16bind5

2019/5/4 1:16 - 3:08 /兵庫県明石市
気温 16℃、光害レベル:SQM-L測定値=18.5
FLT98CF + フラットナーレデューサー4(約490mm F5)
サイトロンQuad BPフィルター使用
ケンコーSE2赤道儀、PHD2によるオートガイド
ガイド鏡:笠井ガイドファインダー60, オートガイダー:Lodestar Autoguider
ASI294MC Pro センサー温度0℃ ゲイン300, 180sec x34コマ
撮影ソフト:APT(PHD2連携でディザリング)
ステライメージによるダーク・フラット処理
DeepSkyStackerでコンポジット
Photoshop, ステライメージで調整
3x3ソフトビニング後、周辺部をトリミング

光害地である自宅でも、冬の間はQuad BPフィルターを用いて散光星雲をそこそこ写すことが出来た。特にM42(オリオン大星雲)のように明るめの星雲は、遠征地に遜色ない結果が得られた(ただし、色彩感には乏しくなってしまう)。

さてそろそろ夏の天の川が見えるようになってきたが、いて座~わし座付近の散光星雲は高度が低く、しかも春夏の透明度の悪い空での撮影となる。

そこでまず、その中でも一番高度が高くなるM16の撮影で様子を見ることにした。なお、気温の上昇については冷却カメラなので問題ないが、外気温との差が大きくなりすぎるため設定温度は0℃にとどめた。

その結果、まずまず良好な写りになることが分かった。さすがに淡いところまでは写らす、相変わらず青色が出ないが、以前遠征地でEOS Kiss X2を用いて写した画像よりも良い感じ(これは画像処理ソフトの進歩に依るところが大きい)。

この大型連休は昼晴れても夜曇ることが多く、2回の遠征はほぼ敗北。3回目は中止。そして自宅で待機したこの5/3の夜は晴れていたようで、なんとも悔しい結果となった。それでもこうして光害地の自宅でもある程度撮影できる環境になってきたのが救いではあるし、光害地でどれだけ撮れるか撮影機材と画像処理を追究するのもそれはそれで面白くはある。しかしやはり遠征地で撮影できるに越したことは無い。

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2019年2月11日 (月)

メデューサ星雲(Sh2-274)とNGC2395・光害地

2019年2月2日夜(2月3日未明)に光害地である自宅で撮影した、メデューサ星雲(Sg2-274)の画像を処理した。
 
20190202medusa1200  
2019/2/3 0:57 - 2:04 /兵庫県明石市
気温 2℃、光害レベル:SQM-L測定値=18.8
FLT98CF + フラットナーレデューサー4(約490mm F5)
サイトロンQuad BPフィルター使用
ケンコーSE2赤道儀、PHD2によるオートガイド
ガイド鏡:笠井ガイドファインダー60, オートガイダー:Lodestar Autoguider
ASI294MC Pro センサー温度0℃ ゲイン300,  120sec x28コマ
撮影ソフト:APT
ステライメージによるダーク・フラット、デベイヤー、コンポジット処理
FlatAideでバッチキャリブレーション背景補正処理
Photoshop, ステライメージで調整、2x2ソフトビニング
中央部を1200x1200で切り出し
 
メデューサ星雲(Sh2-274)はふたご座の中にある惑星状星雲で、ポルックスとプロキオンの中間からややプロキオン寄りに位置する。上の画像でメデューサ星雲の右上(北西)には散開星団NGC2395があるが、この画像では分かりにくい。
 
この撮影は1コマ120秒で多数枚(2時間分ぐらい)を目指したが、途中で曇ってしまい、28コマ(56分)しか露出時間を稼げなかった。元々薄曇り気味で透明度も悪かったためか写りも悪く、コンポジットしてもノイズが目立つ結果となった。
 
それから、APTでのピント合わせのコツをまだつかめていないためか、ピントが少しずれていて星像が膨らんでしまった。
 
また条件の良いときに再度撮影したい。

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2018年9月17日 (月)

2018/9/16 ジャコビニ・チンナー彗星(21P) & M35 & JILVA-170

このところ秋雨前線が停滞して天候に恵まれなかったが、昨夜は少しだけ晴れ間が期待出来そうということで、最近購入したポータブル赤道儀JILVA-170の初使用を兼ねて近場の加東市まで遠征した(砥峰あたりまで行くパワーもなかなか出てこない)。
 
元々、フィルムカメラ時代にスカイメモRと双眼鏡で活動していたが、そのうち望遠鏡の直焦点とオートガイドに移行し、荷物と手間が増え、どんどん面倒になってきた。
 
そこで現在、機材のダウンサイジングとお手軽化を進めている。撮影は、焦点距離300mmぐらいとAPS-Cデジカメでノータッチ放置出来ればということで、SWATよりも更に精度が良いらしいJILVA-170(日本仕様試作品)を購入した。
 
天候はやはり曇りがちだったが、1時間程度晴れ間もあったので、ふたご座のM35に接近中のジャコビニ・チンナー彗星(21P)を撮影することが出来た。
 
2018091621pbind4

ジャコビニ・チンナー彗星(21P)&ふたご座の散開星団M35

 2018/9/17 2:22 - 2:33
兵庫県加東市 気温:24℃、光害レベル:SQM-L測定値(天頂):20.8

PENTAX KP

ミニボーグ60ED + レデューサー0.85×DG【7885】(f298mm F5)

150sec,  ISO3200 x 4コマ

JILVA-170
 ノータッチ恒星時追尾
RStackerによるダーク減算・フラット補正

Lightroom CCによる現像、DeepSkyStackerで恒星基準スタック

ステライメージ8、Photoshop CCで調整 4x4ソフトビニング

 
恒星基準スタックなので、これ以上コマ数を増やすと彗星が流れてしまう(DSSには恒星と彗星の両方を点像にする機能があり、それも試してみたが、あまりきれいには仕上がらなかった)。
 
JILVA-170の精度はおおむね良好。300mmと画素ピッチの細かなAPS-Cデジカメで150秒ノータッチガイドを目安としたが、7割程度はほぼ点像。後は若干赤径方向に星像が歪んでいるコマもあるが、(自分的には)使えるレベル。デジカメに接続したリモートケーブルや外部電源ケーブルが整理されておらず垂れ下がったりしていたので、この辺りが影響している可能性が有る。
天の赤道付近のオリオン座三ツ星でも試写してみたが、おおむね同様の傾向で歩留まりは良さそう。
 
これからしばらくはミニボーグ60ED&ポタ赤(JILVA, ポラリエ)を主力とする予定で、長らく活躍したFLT90CF&ケンコーSE2赤道儀は留守番になりそう。

なお、JILVAの三脚はSE2赤道儀用の三脚を流用している。大きくて頑丈だが、重くて組み立てがしんどいので、もう少し小さめの三脚でも良いかもしれない。

ミニボーグを載せるときは、ビクセンのポタ赤向けパーツ類を流用してドイツ式にしている。、
201809161

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2014年11月17日 (月)

NGC288(ちょうこくしつ座の球状星団)

ここしばらくは朝の水星観察ぐらいしか活動していなかったが、約1ヶ月前の10月18日夜に大河内高原で撮影した、ちょうこくしつ座の球状星団NGC288の画像を今になってやっと処理した。

20141108_ngc288640

2014/10/18 22:59~23:26
兵庫県大河内高原
EOS60Da
William Optics FLT98CF + フラットナーレデューサー4
LPS-P2フィルター使用
ISO1600, 300sec x 6コマ
ケンコーSE2赤道儀
笠井ガイドファインダー60, Lodestar Autoguider, iAGによるオートガイド

RStackerによるダーク減算・フラット補正
Lightroom 5.6による現像
ステライメージ7で加算平均
ステライメージ、Photoshop CCで調整
2X2ソフトビニング後、切り出し

この球状星団は、先日画像処理した系外銀河NGC253のすぐ側にある。
この時も、NGC253を撮影し終えた後、次にNGC247を撮影する前に、近くにあるのでついでに撮影しておいた、という感じだった。そのため、6コマしか撮影していなかった。
なお、これら3天体の位置関係はこちらの記事参照。

集中度はX(12段階で、集中している方から10番目)と、かなりまばらなクラスになるそうだ。視直径は13.8分、光度も8.1等とメシエ天体並みなので、小口径でもある程度写ってくれた。

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2014年5月18日 (日)

NGC6946 & NGC6939

5月3日夜に大河内高原で撮影した、ケフェウス座の系外銀河NGC6946と散開星団NGC6939の画像を処理した(画像はクリックで拡大)。

20140503_ngc6946l

兵庫県大河内高原
EOS60Da
William Optics FLT98CF + フラットナーレデューサー4
ISO1600, 300sec x 18コマ
ケンコーSE2赤道儀
笠井ガイドファインダー60, Lodestar Autoguider, iAGによるオートガイド

RStackerによるダーク減算・フラット補正
Lightroom 5.3による現像
ステライメージ7で加算平均
ステライメージ、Photoshop CCで調整、トリミング有り

ケフェウス座とはくちょう座の境界付近で並んでいる、系外銀河と散開星団の組み合わせ。以前から撮影したいと思っていたが、なかなか機会が無く、先日やっと撮影できた。

NGC6946は光度8.9等、視直径11分角の系外銀河で、小口径短焦点の撮影対象としては少し小さい。しかし、近くの散開星団NGC6939と組み合わせて撮影することで、丁度良い大きさになる。

画像処理としてはもっと写野内の分子雲を強調したかったが、ノイズが目立つのであきらめた。

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2014年4月20日 (日)

かに座の散開星団 M44&M67

1月31日に神河町で撮影した、かに座の散開星団の画像を処理した(画像はクリックで拡大)。

20140131_m44m67l

2014/2/1 0:07 ~ 0:38
兵庫県神河町
光害レベル:SQM-L測定値= 21.3
気温 不明(0~5℃程度)
X-E2, Ai Nikkor 105mm F2.5S -> F4.0
ISO1600, 180sec. x 11
スカイメモRによる自動追尾
Rstacker によるダーク減算、フラット処理
ステライメージ7による加算平均、Photoshop CC

かに座のM44(プレセペ)は肉眼でも見える大型の散開星団。
105mmレンズとAPS-Cサイズカメラで、もう一つの散開星団M67と同一写野に収められる。

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2014年3月29日 (土)

M35とNGC2158

どうも最近は週末になると天気が悪く、遠征に行けない。

新規撮影画像も無いので、これまでの未処理画像の中から、ふたご座の散開星団M35とNGC2158付近のものを処理した(画像はクリックで拡大)。

20140222m35l


散開星団M35 & NGC21585
2014/2/22 20:31~21:56
兵庫県多可町
気温:-4℃、光害レベル:SQM-L測定値=21.1
EOS60Da
William Optics FLT98CF + フラットナーレデューサー4
ISO1600, 300sec x 16コマ
ケンコーSE2赤道儀
笠井ガイドファインダー60, Lodestar Autoguider, iAGによるオートガイド

RStackerによるダーク減算・フラット補正
Lightroom 5.3による現像
ステライメージ7で加算平均
ステライメージ、Photoshop CCで調整
トリミング有り

この焦点距離では、大型の散開星団M35はかなりまばらになってしまう。一方、NGC2158は集中度か高く、球状星団のように見える。

その他、右側には小さな散開星団IC2156,IC2157も写っている。

20140222m35640

散開星団は単体で写すとあまり面白味がないので、このようなタイプの違う複数の星団を組み合わせるなど工夫したいと思う。

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2013年11月16日 (土)

M46 & M47 (とも座の散開星団)

#今朝は早起きしてラブジョイ彗星&アイソン彗星を撮影しようとしたら、快晴なのに、まさかの濃霧発生で全く星が見えず残念。

さて、私がメインで使用している直焦点用の機材は「William Optics FLT98CF」+「フラットナー・レデューサー4」なのだが、これまでずっとデジタルカメラのAPS-C機を用いてきたので、このレデューサーはてっきりAPS-Cサイズまでと思い込んでいた。

しかし先日フルサイズのEOS6Dを購入したので再度確認してみたら、どうやらフルサイズに対応しているようだ。どうりで大きいはずだ(重量540gで、KissX2のボディより重い)。

というわけで、少し前になるが、自宅ベランダからM46&M47を撮影した。光害地なので、フラットナーレデューサー4の2インチスリーブ先端に、48mm径のLPS-P2フィルターを付けての撮影である。

(画像クリックでフォトアルバムへ)
20131102_m46m47300

M46(左)の中にある緑の点はノイズではなく、惑星状星雲NGC2438。
ピクセル等倍で画像を切り出すと、ドーナツ状になっているのが分かる。

20131102_ngc2438

画像処理を行っていない、カメラのJpeg出力(縮小のみ)は、下の画像。

20131102_m46m471200org

さすがにフルサイズだと周辺減光が目立つ。今回は星団ということであまり強い強調処理はしておらず、フラット補正でOKだった。しかしこれが淡い星雲になると、周辺部は苦しいかもしれない。

それから、今回は周辺の星像が尾を引いている。このレデューサーはヘリコイドでレンズを移動させてセンサーとの距離を調整できる。フラットナーといっても画面全体で均質にはならず、中心部と周辺部でピントが若干異なるので、どこに重点を置くかで微妙に調整位置が異なる。今はAPS-Cのサイズに合わせた調整をしているので、フルサイズで使うなら、周辺の星像もそこそこ点像に近づくように微調整が必要なようだ。ただ、カメラによって調整し直すのも面倒なので、基本的に直焦点ではフルサイズの6Dは使わない予定。

なお、6Dは60Daに比べてホットスポットが多く、ダーク減算無しでは縮小しても目立つ輝点が残るのが残念。

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2013年9月15日 (日)

M29とサドル

8月10日夜に大河内高原で撮影した、はくちょう座のγ星(サドル)と、その南2°弱に位置する散開星団M29の画像を処理した。

20130810m29300

(大きな画像はこちら)

この日は透明度が悪く、普段はあまり撮影しない地味な散開星団を主に撮影していた。

M29も星数が少ない上に天の川の中に埋もれているため、今ひとつ目立たない。
面白い撮影対象が数多く有る夏空の中で、あえてこれを撮影することも滅多にないと思う。
今回はM29だけでは寂しいので、近くのサドルを入れて撮影した。

この領域は赤い散光星雲が広く分布しており、どうしても写り込んで(?)しまう。特にサドルの近傍はかなり濃いので、この日のように透明度が悪くても良く写る。写ったものはやはりちゃんと処理してやりたいということで、散光星雲を強調したら、肝心のM29が更に目立たなくなってしまった。

この日は気温が22度と高く、5分×11コマのみのコンポジットでは、まだまだノイズが目立つ。元々散開星団の撮影ということで露出は少なめでも良いかと思ったが、散光星雲を強調するなら、もっとコマ数を増やすべきであった。

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