広角・標準レンズ写真

2016年10月29日 (土)

ウェスパ椿山

最近は天文活動を全くしておらず、長い間星空を見ていなかったが、先日旅行で訪れた青森県で、思いがけず素晴らしい星空を見る事が出来た。

弘前から「リゾートしらかみ号」に乗り、五能線の美しい景色を見ながらたどり着いたのは、青森県深浦町にあるコテージ宿泊施設の「ウェスパ椿山」。深浦町は全国星空継続観察で日本一になったことがあるほどの星空観察好適地であることは事前に把握してはいたが、宿泊日が月齢14の満月前で、夕方に昇った月が明け方に沈むと同時に薄明が開始する、“暗夜ゼロ”の最悪の条件なので、特に観望や撮影の用意はしていかなかった。

夕食後にレストラン前の駐車場で空を見上げると夏の大三角が見えていたが、月が明るく、特に興味を引かれず、早々に就寝してしまった。

ところが、明け方ふと目が覚めて外に出てみると、西の低空に月は残っているものの、満天の星で、秋の天の川も見えた。とりあえず写真を撮ろうとしたが、持って来ているのは標準ズーム付きのX-E2だけで、三脚もケーブルレリーズも無い。仕方がないので、カメラを直接地面において、適当な小物で角度を調節し、ズームを最広角端にして絞り開放、ISO1600で、タイム(T)露出で最長の30秒にセット、セルフタイマーを使って何とか撮影した。

Wes1_2

施設内には常夜灯やコテージなどから漏れる灯りがあるが、更に月が低くなるにつれて、冬の天の川も見えだした。

Wes2_2

天頂付近の撮影は、カメラを地面に上向きにおいて行ったので、ファインダーも背面液晶も見えず、構図は運任せ。

Wes4_2

しかし、すぐに薄明が始まり、天の川が消え、東の方からうっすら明るくなってきた。

Wes3_2

短い時間だったが、久しぶりに天の川が見えるような星空を見る事が出来て、大満足。これがちゃんとした暗夜なら、もっと素晴らしい星空なのだろうと思う。

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さて、夜が明けてからは、本来の旅行目的である「十二湖」を訪れた。この日の快晴は終日継続し、美しい湖や、白神山地のブナ林散策を楽しむことが出来た。“美しい湖”は、一昨年の「神の子池(北海道)」以来。神の子池が一つだけなのに対し、十二湖は数が多く、主要な湖を見て回るだけでもかなりの時間がかかる。

青池
12aoike_2

沸壺の池
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糸畑の池
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また、ウェスパ椿山は夕日も素晴らしかった(列車の時間が迫っていて、完全に沈むまでは居られなかったのが残念)。  

Sunset_2

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2014年10月11日 (土)

2014/10/8 皆既月食の合成画像

10月8日の皆既月食を自宅ベランダから撮影した画像を合成処理した。

まずは、広角レンズで撮影した画像(画像はクリックで拡大)。

20141008le11000

2014/10/8 18:07~21:43 4分間隔
兵庫県加古川市
EOS 60Da, タムロンA16 -> 21mm, F4.0
ISO800,
固定撮影
露出時間:皆既以外 1/250sec. ,  皆既中 1.0sec.
ステライメージで比較明合成、 Photoshop CC, トリミング無し

自宅ベランダからの撮影なので、前景がきれいな景色などでは無いのが残念だが、快晴に恵まれて全経過を捉えることができた。

次に、望遠鏡で撮影した画像の数点のみを合成した。

20141008le2800

2014/10/8 18:25, 18:55, 19:20, 19:55, 20:33, 20:55, 21:25
FLT98CF、フラットナーレデューサー4
X-E2, ISO800
SE2赤道儀で恒星時追尾
露出時間:皆既以外 1/500sec. ,  皆既中:0.5 sec.
Photoshop CCで合成(スクリーン)

今回はフラットナーを付けて画面周辺まで良好な画像になるようにしている。
当初の計画ではオートガイドを行って、完全な恒星時追尾で地球の影が動かないようにする予定だったが、撮影開始が薄明中だったためガイド星を見つけられず、結局オートガイド無しの赤道儀任せの追尾となった。

しかも、皆既終了後にカメラが電池切れとなり、インターバル撮影の一部が欠けてしまった。後ほど動画化したいが、一部分が途切れてしまいそうだ(上の画像は、7コマのみを合成している)。

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2014年9月23日 (火)

いて座の天の川

9月13日(土)の夜に大河内高原で撮影した、「いて座の天の川」の画像を処理した。

20140913sgrl

2014/9/13 20:12~21:00
兵庫県大河内高原
X-E2, XF56mm F1.2R -> F2.8
ISO1600, 120sec. × 16コマ
RStackerでダーク減算、Lightroom5.6で現像、ステライメージ7でコンポジット
ステライメージ7, Photoshopで画像調整

薄明終了後、月の出までの短い時間であわてて撮影した。

まだ光害が多い時間帯でカブリがひどいが、天候に恵まれなかった今夏としては、やっといて座方面を撮影できただけでも良しとするしかない。

また、今回はフラット撮影をしないお手軽撮影だったので、周辺減光はステライメージで補正した。

XF56mm F1.2Rは、相変わらずピントが何かの拍子にすぐにずれてしまう。今回もピントズレの画像が結構あった。

マニュアルフォーカスモード(Mモード)にもかかわらず、一旦「再生モード」にするとピントがズレるのはサポートにも確認済み。そのため、撮影画像確認はカメラ本体ではなく、Eyi-Fiカードで外部のタブレット端末に自動転送して行っている(カメラにもWi-Fi機能はあるが、これは再生モードにしないと画像転送が出来ない)。

しかし、今回は再生モード以外にもレンズ駆動が発生してピントがズレるケースがあった(スリープからの復帰かも?)。シャッターボタン半押しで、何か駆動音がする度に不安になってくる。

一応サポートにも要望は出しているが、「マニュアルフォーカス」である以上、使用者が一旦決めたピント位置から、カメラ側の都合で勝手にピントを(1μmたりとも)ずらさないで欲しい。

キヤノンのUSMレンズは、フルタイムマニュアルでAF操作後にマニュアルでピント微調整すると、そこからピントが勝手に動くことはない(当然だが)。

そういうわけで、天体用としてはX-E2にもEFレンズを使いたいところだが、絞りが効かないのが悩むところ。

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2014年6月 7日 (土)

XF35mm F1.4R による「はくちょう座」

先日、大河内高原でXF35mm F1.4Rの星像テストを行った後、引き続きはくちょう座付近の星野を撮影した(画像はクリックで拡大)。

20140503_cyg35l

兵庫県大河内高原
2014/5/4 1:04 - 2:00
X-E2, XF35mm F1.4R -> F2.8
ISO1600, 180sec. x 9
スカイメモRによる自動追尾
RStacker(ダーク減算・フラット補正)
Lightroom5.5, ステライメージ7, Photoshop CC

X-E2は無改造機なので、赤い星雲の写りは控えめ。
絞りはF2.8で周辺減光が若干残っているので、フラット補正を行っている。

この時は薄雲の通過が多く、9コマしか使えなかった。本来は20コマ以上コンポジットしたかったが残念。

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2014年3月 6日 (木)

2014/3/6 金星と水星

今朝は地平線近くに薄雲があったがほぼ快晴で、金星と水星を見る事が出来た。

20140306venusmercury1

2014/3/6 5:38 加古川市
X-E2, XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS -> 37mm F5.6
ISO800, 2.3sec.
フィルムシミュレーション:Velvia
Jpeg出力を縮小のみ。

一昨日は水星の存在をすっかり忘れていて、金星のみしか写さなかったが、今朝は水星もしっかり写した。

ただ、今回の離角期の水星は高度が低く、さらに今日は薄雲の影響もあって、かなり暗くて見づらかった。

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2014年3月 4日 (火)

明けの明星

今朝は久しぶりにすっきりとした快晴となり、金星が朝焼けの空で明るく輝いて見えた。

20140304venus

2014/3/4 5:54 加古川市
X-E2, XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS -> 42mm F5.6
ISO400, 0.91sec.
フィルムシミュレーション:Velvia
Jpeg出力を縮小のみ

平日にこれだけ晴れるのは、やはり惜しい。

そういえば水星も見えていたはずだが、すっかり忘れていて、写野に入れていなかった。


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2014年3月 1日 (土)

Ai Nikkor 50mm F1.4

X-E2に借り物である「Ai Nikkor 50mm F1.4」を付けてみた。

20140222xe21

50mm F1.4といえば、35mm銀塩時代の標準レンズ。カメラ付属(今で言う「キットレンズ」)として売られることが多かったので、中古も数多く出回っている。

今回借用したのは「S」の付かないAiニッコール。私は昔からキヤノンユーザーだったのでニコンレンズの変遷には疎いが、調べてみると、1970年代後半に売られていた物のようで、もう30年以上前の古いレンズらしい。

しかし、最新のデジカメであるX-E2に良く合っている。

早速、先日の多可町遠征時にテスト撮影した。

このレンズを付けたX-E2をポラリエに載せてオリオン座近辺に向け、絞りを開放からF4まで変えて星像を比較した。感度はISO1600で、露出時間は絞り値に応じて下記のように変えた。

F1.4 15sec.
F2.0 30sec.
F2.8 60sec.
F4.0 120sec.

まずはJPEG出力をトリミング無しで縮小したもの。

20140222ai50all

F1.4はここまで縮小しても星がぼやけているのが分かる。周辺減光は、強調処理しなければF2.8位で目立たなくなるようだ(F4.0は、右上部分に薄雲がかかっている)。

次に中心部と、右上の輝星付近のピクセル等倍切りだしでの比較。

 

20140222ai50trim

まず、F1.4は全く使えない。F2.0も色収差が目立つ。

F2.8になるとかなり改善され、強調処理しない限りは十分。F4.0では星野撮影でもほぼ問題無い。

こうしてみると、古いレンズではあるが、F2.8より絞ると星の撮影に使えそうだ。ただし、最新のデジタル対応レンズに比べるとまだまだ甘いのかもしれない。

というわけで、この機材そのままで、2対象程撮影してみた。
しかし、雲の通過で数コマしか取れなかったのと、時期的に天の川の部分が見えず、単なる星だけの撮影になってしまったのが残念。

「ふたご座と木星」
ISO1600, F4.0, 180sec.x 3コマ

20140222geminijupiterl

雲のため3コマしか撮影できなかった。数十コマ撮影できれば、M35付近の星雲も強調できたかもしれない。

それにしても木星は明るい。移動する先々で、星座の形を分からなくしている。

「獅子の大鎌」
ISO1600, F4.0, 180sec x6コマ

20140222leo2l

APS-Cに50mmを付けると、フルサイズ換算75mmになり、しし座全体は入らない。大鎌部分を撮影したが、星以外に何か写るという領域では無いので、かなり寂しい(NGC2903も点にしか写らない)。

夏ならば天の川を写してみるのだが、残念ながら借り物だったので返却した。

このレンズは、程度の良い中古で2万円弱程度(Ai-Sなら2万円強)。F2.0の結果がもう少し良ければお買い得なのだが、迷うところ。

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2014年2月 2日 (日)

月齢2.5の月と水星

昨日に続き、今日の夕方も西空で水星を撮影することが出来た。

と言っても低空には薄雲が有り、肉眼での確認は出来ず、カメラのライブビューでなんとか見えた。

月齢2.5の月は水星からかなり離れてしまっていたので、EOS6D+70mmで撮影した。
(画像はクリックで拡大)

20140202_moon2_5mercury

2014/2/2 18:08
加古川市内
EOS 6D, タムロンA007, 70mm F4.0
ISO400, 1.3sec
Photoshop CCで現像

水星は薄雲の中で、かろうじて写っている。

なお、タムロンA007(SP 24-70mm F/2.8 Di VC USD)を使って撮影すると、キヤノン純正レンズと違ってカメラJpeg出力で周辺減光などの補正がされないため、Photoshopで現像して補正している。

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2014年1月29日 (水)

月と金星の接近

今朝、月齢27.4の細い月と金星が東の空で接近した。

20140129moonvenusxe2

X-E2,  XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS -> 55mm, F5.6
ISO400, 2.6sec.
フィルムシミュレーション「Velvia」、Jpeg出力を縮小のみ

接近といっても、4度以上離れており、「程よく離れて並んでいる」という印象。

快晴だったので、肉眼でも紺色とオレンジのグラデーションの空に、明るい2天体が浮かんできてととも美しい眺めだった。Velviaは派手な色にはなるが、目で見た美しさを表現するのはなかなか難しい。

望遠レンズで拡大撮影もしてみた。

20140129moonvenus6d

EOS 6D, EF200mm F2.8L II USM -> F5.6
ISO800, 1.6sec.
SE2赤道儀にて追尾撮影
RAWファイルをPhotoshop CCで現像、調整

こちらのJpeg出力は今ひとつだったので、RAWから現像した。

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2014年1月14日 (火)

X-E2キットレンズでのオリオン座撮影

先日X-E2を導入してから様々な試行をしているが、今回は標準のレンズキットとして販売されている「XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS」で、望遠端55mmにてオリオン座を撮影した結果である。

撮影は昨年末に兵庫県多可町で行った。画像処理後の結果は下の画像(画像はクリックで拡大)。

20131229_orionxe2l

2013/12/29 22:22 - 22:53
兵庫県多可町
FUJIFILM X-E2
XF 18-55mmF2.8-4 R LM OIS -> 55mm F4開放
ポラリエによるノータッチガイド
ISO1600, 180sec. x 21コマ
RStackerによるダーク減算(フラット処理は無し)
Lightroomによる現像、ステライメージ7による加算平均
ステライメージ7、Photoshop CCによる調整

結果は、今ひとつ良くない出来のように思う。

分かっている原因は色々あるのだが、主に自分が手を抜いたりうっかりミスしたのが良くなかった。

まず、このレンズはキットレンズとしては優秀だが、望遠端55mmでは開放F値が4.0と暗めになる(といっても、一般的な一眼レフのキットレンズよりは明るめではある)。そのため、開放4.0で撮影したが、それで良かったのかどうか。

ピクセル等倍で中央部と右上の星像を比べると、やはり右上の星像はかなり悪い。

20131229xf185555f4

左側はこれほど悪くはないので、個体のバラツキなどがあるのかもしれない。

それから、ちゃんとフラット画像を撮らなかったこと。

このレンズは広角開始ズームなのでレンズフードは花形であり、ELパネルを当てにくい。、そのためフラット撮影はせず、ステライメージの周辺減光補正のみに頼ることとなった。なお、Lightroomの現像ではレンズプロファイルがないために補正出来なかった。

その結果、星雲の強調処理を進めていくと、周辺部が救いようの無い状態となり、この部分はトリミングで切り捨てた。

20131229_orionnotrim800

やはりフラット処理は大切。
(といっても広角~標準域では難しいが・・・)。

最後に、この撮影では40コマ以上の枚数を撮影したが、その後半分はピントがずれていた。おそらく、ピントリングをしっかりテープ止めしていなかったため、レンズヒーターのコードに引っ張られてずれたのだと思う。これはうっかりミス。コンポジット出来る枚数が半減してしまった。

またこの撮影地は光害によるカブリもあるため、それを補正する処理などをしていると、あまりぱっとしない画像となってしまった。

今のところXシリーズには、70~100mm前後の明るい単焦点レンズがないので、フラット処理のしやすい中望遠~望遠での撮影は、他社製のレンズを組み合わせるしかなさそうだ。

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