彗星

2019年2月14日 (木)

岩本彗星(C/2018 Y1)とNGC2903の接近

今日(2019/2/14)未明、しし座の系外銀河NGC2903に接近しつつある岩本彗星(C/2018 Y1)を自宅で撮影した。
最接近は6時過ぎなので見る事が出来ないが、出来るだけ近づいた様子を撮るため、薄明開始前まで粘るつもりで0時前から撮影開始した。しかし雲の通過が多く何度も中断し、4時過ぎ頃には残念ながら完全に曇ってしまった。
 
下の画像は、NGC2903と接近した様子がわかるように、60秒露出×8コマ(8分)分だけを恒星基準で合成したもの。彗星の動きが速く、たった8分でも彗星核が線になっている。これ以上は彗星基準で合成する必要がありそうだ。
 
20190214ngc29031200
 
2019/2/14 3:30 - 3:38 /兵庫県明石市
気温 3℃、光害レベル:SQM-L測定値=18.6
BORG71FL+レデューサー0.72xDGQ(288mm F4.1)
LPS-P2フィルター使用
ケンコーSE2赤道儀、PHD2によるオートガイド
ガイド鏡:笠井ガイドファインダー60, オートガイダー:Lodestar Autoguider
ASI294MC Pro センサー温度-10℃ ゲイン300,  60sec x8コマ
撮影ソフト:APT
ステライメージによるダーク・フラット、デベイヤー、コンポジット処理
Photoshop, ステライメージで調整、2x2ソフトビニング
撮影対象近を1200x800で切り出し
 
光害地で、しかも露光時間が短いためか、尾はあぶり出せなかった。
Quad BPフィルターは露光時間が長くかかり動きの速い彗星には不向きなので、今回はLPS-P2フィルタを用いたが、やはり背景の色ムラ処理には苦労した。彗星を単独で写すのであれば、Quad BPでじっくり露光した方が良いかも。
 
それから、0時過ぎからの連続撮影画像を動画化してみた。雲の通過や薄雲の影響で背景レベルが安定せず、ちらついて見にくいが、とりあえず彗星の動きが分かる。
 

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2019年2月 2日 (土)

岩本彗星(C/2018 Y1)

今日未明に自宅で撮影した岩本彗星(C/2018 Y1)。
推定光度7.2等でおとめ座を通過中。M104の近くだが、同じ構図には入らず。
 
2019020202562018y1640  
2019/2/2 2:56 - 3:20 /兵庫県明石市
気温 1℃、光害レベル:SQM-L測定値=19.1
FLT98CF + フラットナーレデューサー4(約490mm F5)
LPS-P2フィルター使用
ケンコーSE2赤道儀、PHD2によるオートガイド
ガイド鏡:笠井ガイドファインダー60, オートガイダー:Lodestar Autoguider

ASI294MCPro センサー温度0℃ ゲイン390,  30sec x29コマ
撮影ソフト:APT
ステライメージによるダーク・フラット、デベイヤー処理
DSSによる彗星核基準コンポジット
Photoshop, ステライメージで調整、3x3ソフトビニング、トリミング有り。
 
ASI294MCProでの星雲・星団撮影はAPTを用いる事にした。今回が初めての使用で色々と分からないことが多く手間取ったが、一晩かけて何とか基本的な撮影が出来る程度になった。
 
感心したのは、PHD2との連携が何も考えずに出来てしまうこと。PHD2を起動しているだけで、ディザリングやガイドエラー時の撮影中断がデフォルトで設定される。
星図ソフトや赤道儀との連携はまた試していないので、ぼちぼちやっていきたい。 

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2019年1月 3日 (木)

2019/1/3 ウィルタネン彗星(46P)

今日未明に自宅バルコニーで撮影したウィルタネン彗星。
推定光度は約6等で昨年12月からはかなり暗くなったが、写真にはまだ良く写る。
 
20190103_46p640
 
2019/1/3 4:15 - 4:40 /兵庫県明石市
光害レベル SQM-L測定値=19.0, 気温3℃
EOS60Da,  BORG71FL+レデューサー0.72xDGQ(288mm F4.1)
LPS-P2フィルタ使用 ISO3200, 30sec x45
ケンコーSE2赤道儀による恒星時追尾(オートガイド無し)
Lightroom CCで現像、DeepSkyStackerで彗星核基準コンポジット
ステライメージ8, FlatAide Pro, Photoshop CCで調整。
3x3ソフトビニング後、640x640の範囲を切り出し。
 
これまで46Pの直焦点撮影にはPENTAX KPを用いていたが、今回はそれまでEOS60DaでHα星雲を撮影しており、カメラを交換するのが面倒でそれをそのまま使った(フィルターはQuad BPからLPS-P2に交換)。
 
しかしKPに比べて60Daは同じISO感度でのノイズが多い。特に背景にうねうねとした赤色のムラが生じて、これはノイズ低減では取れないため、誤魔化すのに苦労する。赤外領域が重要ではない天体の場合、面倒でもKPに交換した方が良さそうだ。

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2018年12月23日 (日)

ウィルタネン彗星(46P)まとめ

 
結局最接近までに週末の天候に恵まれず、遠征で撮影することが出来なかった。
全て自宅で対光害フィルタを用いての撮影となったが、淡い尾は光害に埋もれて写らなかった。

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2018年12月16日 (日)

2018/12/15 ウィルタネン彗星(46P)

昨夜は土曜だが所用で遠征できず、ウィルタネン彗星(46P)は自宅で撮影した。
 
まず、100mm望遠で近くのM45(プレアデス星団)と同じ写野におさめたもの。
 
2018121546pm45l
 
2018/12/16 00:01 - 00:10 /兵庫県明石市
光害レベル SQM-L測定値=19.1, 気温1℃
EOS 60Da, EF100mm F2.8L マクロ IS USM -> F4.0, LPR-Nフィルタ使用
ISO1600, 60sec x10, ケンコーSE2赤道儀による恒星時追尾(オートガイド無し)
Lightroom CCで現像、DeepSkyStackerで恒星基準コンポジット
ステライメージ8, FlatAide Pro, Photoshop CCで調整。若干トリミング有り。
 
DSSには彗星と恒星の両方を止めてスタックするオプションがあるのだが、どうも上手く処理できないので、結局恒星基準で彗星の移動が目立たない10分間分に留めた。
画像処理では、彗星の緑色とM45の青色をかなり強調している。
 
次にBORG71FLによる彗星単独での画像。
 
2018121546pl
 
2018/12/16 01:53 - 02:29 /兵庫県明石市
光害レベル SQM-L測定値=19.1, 気温1℃
PENTAX KP,  BORG71FL+レデューサー0.72xDGQ(288mm F4.1)
LPS-P2フィルタ使用
ISO3200, 30sec x68, ケンコーSE2赤道儀による恒星時追尾(オートガイド無し)
Lightroom CCで現像、DeepSkyStackerで彗星核基準コンポジット
ステライメージ8, FlatAide Pro, Photoshop CCで調整。若干トリミング有り。
 
光害に埋もれているせいか、尾は写らなかった。これからは月明かりが有り、彗星も遠ざかっていくため、46Pについてはこれで終了かも。

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2018年12月15日 (土)

2018/12/10 ウィルタネン彗星(46P)

今週は平日夜に晴れる事が多く、何回か自宅でウィルタネン彗星の撮影を行ったが、撮影するだけで精一杯で、処理する時間が無かった。
休日になり、まず2018/12/10の夜に撮影した画像を処理できた。
 
20181210_46p_71fll  
2018/12/10 22:20 - 22:51 /兵庫県明石市
光害レベル SQM-L測定値=19.1, 気温4℃
PENTAX KP,  BORG71FL+レデューサー0.72xDGQ(288mm F4.1)
LPS-P2フィルタ使用
ISO3200, 30sec x59, ケンコーSE2赤道儀による恒星時追尾(オートガイド無し)
Lightroom CCで現像、DeepSkyStackerで彗星核基準コンポジット
ステライメージ8, FlatAide Pro, Photoshop CCで調整。若干トリミング有り。
 
冬型の澄んだ空で、光害レベルもSQM-Lで19.1と、明石にしてはかなり良好。気温も低くて寒いが、デジカメにとっては都合が良い。
 
撮影鏡筒はいつものBORG60EDに変えて、新たに導入した71FLとレデューサー。既に生産中止だが、販売店の最終在庫(?)を確保した。そういえば60EDも生産中止だし、BORGはパーツも含めて入手しにくくなっているので注意が要りそう。
 
光害地だが、双眼鏡を使うと一応眼視でも見えた。7cm 10倍では淡く薄く広がった感じで、M33に似たイメージだが、それよりはもっと大きくて明るい。眼視でも写真でも尾が見えないのが残念。

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2018年12月 5日 (水)

ウィルタネン彗星(46P)

先ほど自宅バルコニーからウィルタネン彗星(46P)を撮影できた。
 
20181205_46pl    
2018/12/5 21:58 /兵庫県明石市内
PENTAX KP,  リケノン135mm F2.8 -> F4.0
ISO4000, 10sec x7, アストロトレーサーによる追尾。
Lightroom CCで現像、DeepSkyStackerでコンポジット
ステライメージ8, FlatAide Pro, Photoshop CCで調整。周辺部若干トリミング有り。
 
肉眼では見えないが、カメラを適当に南に向け、分度器で45°ぐらいの仰角を付けて撮影したら写野に入ってきた。

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2018年9月23日 (日)

ジャコビニ・チンナー彗星(再処理)

先日(9/17未明)に撮影したジャコビニ・チンナー彗星とM35の画像を再処理した。
 
20180916_21p_l
 

ジャコビニ・チンナー彗星(21P)&ふたご座の散開星団M35

 2018/9/17 2:22 - 2:33
兵庫県加東市 気温:24℃、光害レベル:SQM-L測定値(天頂):20.8

PENTAX KP

ミニボーグ60ED + レデューサー0.85×DG【7885】(f298mm F5)

150sec,  ISO3200 x 4コマ

JILVA-170
 ノータッチ恒星時追尾
RStackerによるダーク減算・フラット補正

Lightroom CCによる現像、DeepSkyStackerで恒星基準スタック

ステライメージ8、Photoshop CCで調整 4x4ソフトビニング

画像右下にはくらげ星雲の一部が見えている。構図を工夫したらM35と共に入ったかもしれない。

彗星が移動しているので、2.5分×4コマぐらいが合成枚数の限度となり、強調処理するとノイズが目立つ。
彗星核基準の合成も行ってみたが、星の線が多くなりすぎで見にくくなってしまい断念した。

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2018年9月17日 (月)

2018/9/16 ジャコビニ・チンナー彗星(21P) & M35 & JILVA-170

このところ秋雨前線が停滞して天候に恵まれなかったが、昨夜は少しだけ晴れ間が期待出来そうということで、最近購入したポータブル赤道儀JILVA-170の初使用を兼ねて近場の加東市まで遠征した(砥峰あたりまで行くパワーもなかなか出てこない)。
 
元々、フィルムカメラ時代にスカイメモRと双眼鏡で活動していたが、そのうち望遠鏡の直焦点とオートガイドに移行し、荷物と手間が増え、どんどん面倒になってきた。
 
そこで現在、機材のダウンサイジングとお手軽化を進めている。撮影は、焦点距離300mmぐらいとAPS-Cデジカメでノータッチ放置出来ればということで、SWATよりも更に精度が良いらしいJILVA-170(日本仕様試作品)を購入した。
 
天候はやはり曇りがちだったが、1時間程度晴れ間もあったので、ふたご座のM35に接近中のジャコビニ・チンナー彗星(21P)を撮影することが出来た。
 
2018091621pbind4

ジャコビニ・チンナー彗星(21P)&ふたご座の散開星団M35

 2018/9/17 2:22 - 2:33
兵庫県加東市 気温:24℃、光害レベル:SQM-L測定値(天頂):20.8

PENTAX KP

ミニボーグ60ED + レデューサー0.85×DG【7885】(f298mm F5)

150sec,  ISO3200 x 4コマ

JILVA-170
 ノータッチ恒星時追尾
RStackerによるダーク減算・フラット補正

Lightroom CCによる現像、DeepSkyStackerで恒星基準スタック

ステライメージ8、Photoshop CCで調整 4x4ソフトビニング

 
恒星基準スタックなので、これ以上コマ数を増やすと彗星が流れてしまう(DSSには恒星と彗星の両方を点像にする機能があり、それも試してみたが、あまりきれいには仕上がらなかった)。
 
JILVA-170の精度はおおむね良好。300mmと画素ピッチの細かなAPS-Cデジカメで150秒ノータッチガイドを目安としたが、7割程度はほぼ点像。後は若干赤径方向に星像が歪んでいるコマもあるが、(自分的には)使えるレベル。デジカメに接続したリモートケーブルや外部電源ケーブルが整理されておらず垂れ下がったりしていたので、この辺りが影響している可能性が有る。
天の赤道付近のオリオン座三ツ星でも試写してみたが、おおむね同様の傾向で歩留まりは良さそう。
 
これからしばらくはミニボーグ60ED&ポタ赤(JILVA, ポラリエ)を主力とする予定で、長らく活躍したFLT90CF&ケンコーSE2赤道儀は留守番になりそう。

なお、JILVAの三脚はSE2赤道儀用の三脚を流用している。大きくて頑丈だが、重くて組み立てがしんどいので、もう少し小さめの三脚でも良いかもしれない。

ミニボーグを載せるときは、ビクセンのポタ赤向けパーツ類を流用してドイツ式にしている。、
201809161

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2015年1月11日 (日)

2015/1/10 兵庫県多可町(C/2014 Q2 ラブジョイ彗星)

昨夜はラブジョイ彗星(C/2014 Q2)狙いで、多可町まで遠征した。月の出が21時50分頃なので、それまでの短時間勝負である。

薄明終了頃に現地に着くと、若干雲があるが概ね晴れ。おうし座付近を4cmの双眼鏡でざっと見ると、すぐに見つかった。また、双眼鏡で大体の位置を確認しておくと、次は肉眼でも見えるようになった。肉眼で見える彗星は久しぶりである(ホームズ彗星以来かも?)。

早速写真撮影をすべく赤道儀のセッティングを始め、いつものように「FLT98CF」を望遠鏡バッグから取り出そうとすると、なんと入っていたのは「SE120」だった。このSE120は眼視用望遠鏡なので、カメラアダプタやレデューサーもFLT98CFとひとまとめで家に置き去りである。

このSE120とFLT98CFは似たような望遠鏡バッグに入っているので間違ったらしい。旧居では違う場所に保管していたので間違わなかったが、引っ越し後、無造作に並べて置いていたのが間違いの元のようだ。肉眼級彗星を目の前にしての大チョンボである。

これはショックだったが、仕方が無いので、200mmカメラレンズで撮影することにした(開き直って、SE120での眼視オンリーも考えたが、やはり写真に残したい)。

撮影開始後には雲量が増えてきたが、22時前までに何とか2分×20コマを確保できた。

20150110c2014q2lovejoy550

2015/1/10 21:10 - 21:53
兵庫県多可町
気温:-2℃
光害レベル:SQM-L測定値=20.6

EOS60Da, EF200mm F2.8L USM II -> F4.0
ISO1600, 120sec. x 20コマ

ケンコーSE2赤道儀
笠井ガイドファインダー60, Lodestar Autoguider, iAGによるオートガイド

RStackerによるダーク減算・フラット補正
Lightroom 5.6による現像
ステライメージ7で、彗星核基準で位置合わせ・加算平均
ステライメージ、Photoshop CCで調整

4X4ソフトビニング後、トリミング

彗星核に比べて尾は淡い。双眼鏡では確認出来なかった。
尾の長さは結構伸びており、200mm + APS-Cではトリミングをしたものの、結果的にはそこそこ良かったようだ。FLT98CFでははみ出していたと思う。今なら300mm位が良さそうなので、ミニボーグ60EDをもって行けば良かった。できればもう一度撮影の機会がほしい。

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