流星

2014年2月 4日 (火)

Ai Nikkor 105mm F2.5S

X-E2に付ける単焦点望遠レンズとしては、純正のXマウントには存在せず、私が所有するEFレンズは絞りが開放に固定され、絞り付きマウントアダプターはケラレの問題が有るし、レンズ前で口径を絞るのも失敗

というわけで、絞りリングのついた「Ai Nikkor 105mm F2.5S」を中古で入手した。このレンズは30年間基本設計が変わらず、解像度が高い銘レンズとのこと(詳しくはこちら)。

中学生の頃、AE-1をお年玉貯金で買って以来のCanon派の私の手元にやってきた、人生初のニッコールレンズ。

Xe2

古いMFレンズだが、クラシック感じのX-E2と良く合う。マウントアダプターは八仙堂のもの。安価だが、ヘリコイドを無限大側に突き当てた位置で、丁度無限遠が出ている(と思う)。

フードは組み込み式で普段使いには便利だが、星撮りでレンズヒーターを付けると動いてしまう。別途固定式のフードを手配中。

Sibori_2

絞りは、開放F2.5の次はF4の表記だが、その中間のF2.5寄りの位置にも止まる。おそらくそこがF2.8。

Xe2_eos60da

(奥)EOS60Da(APS-C x1.6) + EF 100mm F2.8L マクロ IS USM
(手前)X-E2(APS-C x1.5) + Ai Nikkor 105mm F2.5S

カメラもレンズも同じクラスなのに、大きさはずいぶん違う。中身としては、むしろX-E2側の組み合わせの方が、センサーサイズもレンズ口径も焦点距離も若干大きい。EF100Lは、手ぶれ補正+AFなので、大きくなるのだろう。

さて、星の実写での比較は、先日の神河町遠征時にオリオン座の中心部撮影で行った。

(共通データ)
カメラ:Fujifilm X-E2
レンズ:Ai Nikkor 105mm F2.5S
架台:スカイメモR
感度:ISO1600
ノイズ低減:長秒時なし、高感度標準
出力:JPEG STD(Provia)

(露出)
F2.5 72sec.
F2.8 90sec.
F4.0 180sec.

まずは、全体を縮小したもの(周辺減光比較)。画像はクリックで拡大。

All

F2.5は周辺減光がかなり大きい。F2.8はフラット補正でOKなレベル。F4.0は減光が目立たない(強調処理するにはフラット必須)。

次に中央と周辺部のピクセル等倍切りだし(画像はクリックで本来のサイズに拡大)。

F2.5
F2_5

開放ではパープルフリンジが大きいが、周辺部の非点収差は割と少なめ。

F2.8
F2_8

F2.8では、フリンジがかなり改善される。周辺の収差は開放とあまり変わらず。
それから、輝星の周りに目立つ光条が出る。

F4.0
F4_0

F4.0では周辺星像がかなり改善される。パープルフリンジは出ないが、オレンジの色収差は若干残る。星像はEF100Lの開放に比べても大粒なイメージ。輝星の光条も目立つ。

というわけで、F2.5開放はやはりちょっと苦しいが、それでも散開星団などは輝星が適度に大きくなって良いかも。F2.8でもそこそこ使えそうで、F4.0迄絞ると、キッチリした星野が撮影できそう。

ただし、星像はやはり最新のレンズに比べるとやや大きめの粒になる。微光星を見る限り無限遠は出ているように思えるが、もしかしたら若干のズレがあるのかもしれない。これはニコンボディーを持ってないので確認出来ない。

なお、もちろん一般撮影にも普通に使える。EVFの良いところは、絞り込み状態でも明るさ調整されて見やすいこと。

Other2dscf1060

最短撮影距離が1mmなので、マクロレンズとしては使えないのが残念。

Other1dscf1060

それに絞り値が記録されないのは不便。

やはり純正Xマウントの大口径望遠(単焦点)を希望したい。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2013年8月13日 (火)

2013/8/12 ペルセウス座流星群

昨夜はペルセウス座流星群の極大日ということで、大河内高原に出撃した。

今回は流星観望が目的なので、いつもの直焦点撮影機材は無し。ポタ赤とカメラ2台のみとした。

現地には22時頃着いたが、10日と違って最初から完全に快晴。

気温は22℃ぐらいあったが風がやや強く、下界の猛暑は一体何なのかという程体感温度が低く、寒くなったので、車に積みっぱなしにしていた冬用のコートを羽織って観望した。

流星の方は、0時前後には明るくて長めの流星が良く流れて良い感じ。明け方にはもっと増えるかと思ったが、そうでもなく、むしろ減る感じで薄明を迎えた。

撮影については、

【機材1】EOS 60Da、タムロンA16 17mm f2.8開放、ISO1600, 60sec.
【機材2】EOS Kiss X2、EF-S 18-55mm -> 18mm F3.5開放、ISO800,60sec.

の2台をスカイメモRに載せ、ひたすら連続撮影した。

【機材1】の画像(夏の大三角付近) 23:20 - 2:29

2013081260datril

画像処理については、
(A)流星の写っているコマを9コマ比較明合成
(B)流星無しのコマを50コマ加算平均合成
(A)のレベルを若干下げたものと(B)を比較明合成

という順で合成し、ステライメージとフォトショップCS6で調整した。

【機材1】の画像(カシオペア~はくちょう座付近) 3:11 - 3:48

2013081260dacasl

流星の写っているコマは5コマ、写っていないコマは27コマ、大三角と同じ方法で合成・調整(人工天体も紛れているが、流星と同じコマに写っていたので仕方なし)。

両方とも、出来れば画面真ん中に大きいのが1つほしかったが、なかなかそう上手くは行かないようだ。

それから【機材2】の方だが、レンズが暗いのとカメラのノイズが多いため、あまり写っておらず、質の良い画像も得られなかった。高温時にここまでKissX2と60Daの差が出るとは思わなかった。電源の制約で冷却機には手を出しにくいし、生産終了する前に60Daをもう一台買っておけば良かったかも。今後は「70Da(?)」に期待したい。

【機材2】の画像(いて座付近) 23:23、1コマのみ
Kissx213626

【機材2】の画像(おうし座付近) 1:56、1コマのみ
Kissx213759


他にもいくつか写っていたが、あまり良くないので没にした。
しかし、【機材1】のコテコテに処理した画像より、こちらの方が自然な感じに近いという気もする。

結果として、透明度は若干悪いものの、朝まで寝転んで数多くの流星と天の川の双眼鏡観望を気楽に楽しむことが出来て、大満足の一晩だった。

せわしなくて神経を使うオートガイド直焦点撮影をしないのも、たまには良いものかと思う。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2012年12月16日 (日)

ふたご座流星群まとめ

12/14の未明に撮影した、ふたご座流星群の画像をまとめた。

http://www.asbalcony.com/20121214_gem.html

光害によるカブリや、地上の照明によるゴーストの写り込みなどがあり、また、薄雲も出てきたために結構汚い画像になってしまっている。

流星群を良い条件で見るには、月と天気と、自分の休日のタイミングも合わないといけないので、なかなか難しい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年12月14日 (金)

ふたご座流星群

昨夜はふたご座流星群の極大直前ということだったが、平日の前日のために遠征や夜更かししての観測はあきらめた。月も無く、天気もまずまずの好条件だったが、仕方ない。

写真だけでも、と思い、自宅ベランダから撮影してみた。

・カメラ:EOS60Da
・レンズ:タムロンA16、焦点距離17mm、絞りF3.5
・露出:ISO800、20sec.(EOS Utilityで連続撮影)

これで、23時頃~朝まで放置した(電源はACアダプター)。

その結果、18コマに流星が写っていた。
そのほとんどが暗いもので、画像を縮小すると見えなくなってしまうが、2コマには比較的明るいものも写っていた。

2:02
201212150202img_0391

4:52
201212150452img_0790


自宅は光害地であり、広角レンズで空を撮影すると、光害によるカブリの他に、地上の照明によるゴーストも発生する。また、薄雲も発生していたようで、ちょっと見苦しい画面になってしまっている。

残りの暗い流星については、そのままでは見にくいため、もう少し画像調整しようと思う。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年10月10日 (月)

ジャコビニ群

10月8日夜、10月りゅう座流星群(ジャコビニ群)が極大とのことで、りんしゃんさん、A(2)さんと共に多可町まで見に行くことにした。

今回は月齢や極大の時間的に悪条件だが、それでもある程度は見られるかも、との期待もあった。

しかし、結局ジャコビニ群らしき流星は見えなかった。
(ゆっくりふわっと飛んだものがあった気がしたが、あまり確実ではない)。

撮影については、カメラ(KissX2)にタムロンA16を付け17mm・F2.8に設定。ISO800で20秒の連続露出を行ったが、流星は写らなかった。

実は2コマにまたがって発光体が写っていて、経路からしてジャコビニ群流星かと思った。そこで2コマの比較明合成をしてみると、コマ間で光跡が切れている区間に対し、発光体の全光跡が長すぎる(約30倍の長さ)。コマ間の切れ目が約1秒なので、発光体は約30秒間光っていたことになる。これはまず流星ではあり得ない。

2011100912011年10月9日
3時18分12秒から、20sec x 2(コマ間約1秒)

帰宅してステラナビゲータで人工衛星を全表示させてみたが、該当時間にはそれらしき人工衛星はない。流星でないことが分かった時点であまり深く追究することはやめたので、正体は不明のままである。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年8月16日 (火)

ペルセウス座流星群をISSから

先日、私は地球からペルセウス座流星群とISSを一緒に撮影したが、ISSからは流星と地球を撮影していたようだ。

こちら

こちら

さすがにこれは誰にでも撮れる画像ではない。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年8月13日 (土)

ペルセウス座流星群とISS

今日がペルセウス座流星群の極大日ということで、昨夜(12日)の夜から多可町に行ってきた。今回は残念ながら満月近くということで条件が悪く、さらに雲が多そうということであまり大きな期待はせずに出かける事にした。

現地に着いたが、やはり薄雲が多く星がはっきり見えない。

20110812per雲が切れても月が明るく、写真を撮るとISO800・F2.8の30秒露出で、まるで昼間のようになってしまった。

更に霧の発生も度々有り、写真でも眼視でも流星が見られない状況が続いたが、午前3時40分過ぎ頃、ISS(国際宇宙ステーション)が北天を通過すると聞いていたので、とりあえずそちらを向けて30秒の連続撮影をしたところ、ISSの通過とほぼ同時に、明るい流星が流れ、写真にも写ってくれた。

20110812_periss8002011/8/13 3:42~
EOS KIssX2 / ISO800
タムロンA16 / 17mm F2.8
30sec. x4コマ 比較明合成

RAP2, ステライメージ6, PSCS5

ISSの光跡が途切れているのは、露出間の切れ目。切れ目と切れ目の間の線が30秒間になる。ISSの通過する間の2分程度は連続露出したかったが、今日の状況では露出オーバーになるし、感度を下げると流星が写らないので妥協した。

また、このぐらいの時間から薄明が始まったが、ちょうど月が沈んだこともあって、流星がちらほら見えるようになった。ただ、写野内には流れてくれず、結局写真はISSと一緒に写った1コマだけとなった。

なおISSには現在、JAXAの古川宇宙飛行士が長期滞在されている。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2010年12月15日 (水)

ふたご座流星群

昨夜は「ふたご座流星群」の極大ということであったが、平日なので遠征することも出来ず、家のベランダから撮影を行った。ISO800、F2.8で30秒も露出すると真っ白にカブってしまうほど光害が酷い所だが、仕方ない。

22時頃から撮影を開始し、パソコンにEye-Fiカードで転送しながら部屋で画像を監視していたが、平日のためかどうも眠くなり、寝込んでしまった。

0時過ぎに一旦起きたが、カメラのバッテリーの交換をしに行く気力もなく、再び寝てしまい、起きたら朝だった。眼視でも観測するつもりだったが、結局肉眼では一つも見られず、SQM-Lでの光害測定も未実施である。

カメラはそのままバッテリー切れになる1時半ぐらいまで撮影を続けていて、流星は9コマに写っていた。バッテリを交換していたら、もっと写っていたはずなので、惜しいことをしたと思う。

画像はこちらにまとめた。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年8月13日 (金)

ペルセ群(大塔コスミックパーク星のくに)

今年のペルセウス座流星群は、奈良県五條市の「大塔コスミックパーク星のくに」へ宿泊して観測することになった。期間は8月11日の晩と12日の晩(2泊)。メンバーは、いつものりんしゃんさんを含む学生時代の友人と、我が家からA(2)さん、A(3)さんを合わせて計8人。

“星のくに”は、学生時代に天文研究会の合宿で泊まって以来、ウン十年ぶりである。当時はまだ五條市ではなく大塔村であった。

201008131 国道168号線沿いに道の駅「吉野路大塔」があって、“星のくに”はそれに隣接した高台にある。この写真は、道の駅を上から見下ろす場所から撮った。


201008132 私達が泊まったのは「ドーム付きバンガロー」。近くにスライディングルーフなどがある。


201008133 ドーム内の望遠鏡はFCT125で架台はMS-5。


さて、肝心の天気の方だが、運悪く台風4号が日本付近を通過している最中であり、初日の8/11の夜は曇りで、ぱらぱらと雨も降ってくる状況であった。23時頃に少しだけ晴れ間があり、大きな流星を一つだけ見る事が出来たが、それで終了。持参した機材もドームのFCT125も出番なしであった。

2日目(8/12)の晩も夕方までは曇りがちであったが、22時頃から急速に晴れ間が見え始め、快晴となった。そこで早速スカイメモを出して広角で撮影しながら空を眺めることにした。

しかし、この場所は前述の通り国道沿いであり、道の駅の隣であるので、観測場所としては好条件とは言えない。道の駅に次々と入ってくる車のライトで周囲の建物や樹木などが照らされてかなり目障りだ。
また、ペルセ群極大ということで、宿泊客や道の駅から昇ってくる人も多く、中には懐中電灯で空を照らしたり、フラッシュを光らせて写真を撮る人もいた。有名流星群の極大日のような日には、各地の天文施設がこのような状態になるのは仕方のない事なのだろう。

そのような状況下ではあったが、流星は順調に流れており、あちこちで「流れた」という声が上がっていた。私はカメラを触りながらだったので、1時間ぐらいの間に数個しか見えなかったが、寝転んでずっと空を見続けていた人は、10個以上は見ていると思う。ペルセ群らしく、明るくて痕を引く派手なものが多かった。

また、バンガローのFCT125では木星を見る事が出来た(時間があれば直焦点をやってみたかったが、今回は出来なかった)。

なお、SQM-Lで光害測定をしたところ、下記の通りとなった。

【2010/8/12 22時57分】
天頂:20.8(等/平方秒)
南45度:20.9(等/平方秒)
北45度:20.7(等/平方秒)

いつもの砥峰高原と逆で、南は低空まで光害がない。また、北の方は光害がある。
道の駅に多くの車が入ってライトを点けている状況での測定なので、普段はもっと暗いのかもしれない。

さて、晴れてから1時間ぐらいしたころ、今度は急に霧が発生し、全天を覆い尽くしてしまった。それから2時半ぐらいまで粘っていたが、結局霧が晴れず撤収となった。

写真の方には流星が全く写っていなかった。カメラを向けていた方向にも結構明るいのが流れたと思うのだが、残念だ。

20100812_aql わし座~いて座の天の川
KissX2 / タムロンA16
17mm F2.8開放
ISO800 / 180sec
スカイメモRによるノータッチガイド


右下の黒い部分はバンガローの屋根。周囲の明かりを避けて建物の間の狭いところで撮影したので、こうなった。天の川と流星の組み合わせを狙ったが、写ってくれなかった。

それから、先日専用三脚をカメラ用三脚に変えたスカイメモだが、問題なく撮影が出来た。ただし、極軸はかなり合わせにくくなった。極軸望遠鏡のパターンに北極星を入れるべき切れ目があるのだが、そこに北極星をどうしてもぴったり入れられなかった。なので望遠レンズではちょっと辛いと思う。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年12月15日 (火)

ふたご座流星群

今年のふたご座流星群の極大は日本時間12月14日の14時頃で、月も新月近くで良い条件であった。
観測するには13日と14日の夜が最適だが、14日・15日が平日なので夜更かしは出来ず、遠征も無理なので、残念ながらベランダから眺めるだけとなった。

13日夜、14日夜共に雲が断続的に流れてくる状態であり、ベランダから見ていてもなかなか見えなかった。結局眼視で見えたのは14日夜に2個だけである。

写真の方は20秒露出の連続撮影でバッテリーの続く限り撮り続けたが、両日合わせて10コマに写っていた(画像は下記URLに掲載)。

http://www.asbalcony.com/20091214_gem.html

光害地で雲が流れてくる状況でこれだけ撮れたのだから、高原などではかなり見えたのではないだろうか。結果論ではあるが、これだけ出現するのであれば、休みをとって遠征しても良かったかもしれない。

| | コメント (2) | トラックバック (0)