機材

2019年1月28日 (月)

ASI294MC Pro

冬本番の寒さだが、夏場の運用を考えてカラー冷却CMOSカメラ「ASI294MC Pro」を導入した。
ひとまずEOSマウントのアダプターで、William Opticsフラットナーレデューサー4に取付けてみた。
 
Asi294mcpro
 
これまで惑星向けにDFK21AU618.ASは使ってきたが、この手のCMOSカメラは初めて使うので、使い方がまだ良く分からない。
とりあえず動作確認のため上の画像のカメラ+レデューサーをFLT98CFに取付けて赤道儀に載せ、オートガイド無し、フラット無し、ダーク無しで、SharpCap3.2でLive Stackingしてみた。なお、光害地なのでEOSマウントアダプターにLPS-P2(48mm)を付けている。冷却温度は0℃。
 
下はGain390, 8sec x 77フレーム(616sec)のスタッキング結果そのまま。対象はM42。
 
Stack_16bits_77frames_616s 
 
ステライメージとPhotoshopで軽く処理すると下のようになった。
 
M42bind3
 
マイクロフォーサーズサイズではあるが、やはりかなりの周辺減光。さすがに光害地のLPS-P2使用でフラット処理無しは厳しい。色ムラも生じており手作業では補正しきれない。
 
しかし中央部はたった10分露出にしてはなかなか良い写りだと思う。ちゃんとフラット撮影しておけば良かった。また、中央部に収まる惑星状星雲とか小さめの銀河ならフラット無しでもいけそう。
 
これからぼちぼち使いこなしていきたい。

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2018年12月17日 (月)

対光害フィルタ Quad BPとLPS-P2の比較

先日購入したサイトロンQuad BP(クアッド バンドパス)フィルターとLPS-P2フィルターをバラ星雲で比較してみた。

共通の機材、条件は

・EOS 60Da
・BORG71FL+レデューサー0.72xDGQ(288mm F4.1)、フィルターBOXnをレデューサーとカメラの間に入れてフィルター装着。
・ケンコーSE2赤道儀による恒星時追尾(オートガイドなし)
・ISO3200
・ダーク、フラット処理無し
・Lightroom CCで現像。ステライメージ8で色、レベルなど調整。
・撮影場所:兵庫県明石市/光害レベル SQM-L測定値=19.1, 気温1℃

背景をおおむね同じレベルにするため、フィルターなしで15秒、LPS-P2で30秒、QuadBPで120秒の露出を行った。QuadBPはかなり露出時間を伸ばせる。
その後、背景部分をグレーに色補正し、4x4ソフトビニング後、中心の星雲部分を切り出した。

まず一コマのみの比較。

Onenofilter

 

Onelpsp2

 

Onequadbp

Quad BPフィルターの効果はかなり大きいが、それだけ露出時間もかかっている。QuadBPで1コマ撮る間に、LPS-P2では4コマ撮れる。限られた機会(時間)のなかで、あえて撮影コマ数を大幅に減らしてまで使う価値があるのか?

そこで次に、総露出時間が同じ120秒になるように、フィルター無しでは15秒x8、LPS-P2では30秒x4、をDSSで加算平均し(QudBPは120秒x1)、ステライメージでデジタル現像、背景部分と星雲部分の輝度について、各画像間でほぼ同程度になるようレベル調整した(4x4ソフトビニング、中心部分を切り出し)。

Samenofilter

Samelpsp2

Samequadbp

まずフィルター無しは大変悪い結果となった。ごく淡くにしか写っていない星雲を強い処理で持ち上げているため、8コマ加算平均でも荒れた画像となった。またフラット処理を省略しているので、中心部まで周辺減光が迫っている。

LPS-P2は予想以上に「悪くない」印象。星雲部分はQuad BPとあまり変わらないように見える。ただし、元々の星雲の写りはQuad BPより淡いため、強めの処理が必要となり、周辺減光が目立つ。

Quad BPは強調処理が弱めで済むため、周辺減光の影響が少ない。

このように、LPS-P2とQuad BPは総露出時間が同じなら処理次第で同じような画像が得られるが、LPS-P2の方はより強い処理が必要になり、正確なフラット画像や背景の色ムラ除去処理が求められる。

Quad BPはコマ数(画像ファイル数)を少なくできるし、処理も弱めで済むのが良い。実際、背景のカブリ、色ムラ処理はLPS-P2より楽な印象。

最後に、Qoad BPによる120秒画像は15コマ撮影していたので、それらにフラット、ダークを適用して処理した(今回は時間が無くて15コマ30分しか撮影できず、粗めの画像になった)。

20181215rosebind5_2

赤色が非常に強く、星の色も消えてしまっている。
青色成分を全く出せなかった。色の調整では結構苦労しそう。

左上と上の淡い赤色の部分は背景の色ムラではなく、実際に淡い散光星雲が広がっている。遠征地では普通に写るが、光害地でこのようなごく淡い散光星雲が30分で写るのには感心。LPS-P2では背景の色ムラに紛れて消えていたかも。

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2018年12月 2日 (日)

StellarMate(Raspberry pi)の時刻保持

Raspberry Piはパソコンのようにバッテリーを積んでいないので、電源を切ると時刻を保持できない。時刻がずれていると星図ソフトが使いにくいし、撮影したファイルなどの時刻がずれてしまう。オートガイドだけに使うならあまり問題無さそうだが、やはり気持ち悪いし、その都度手動設定するのも面倒。
 
何か時刻を保持する手段は無いかとStellarMateのFAQを見ると、RTCモジュールを使うようにと書かれている。Stellarmate OSはこのモジュールを使う設定済みなので、差し込むだけで良いそうだ。
 
 
FAQで指定されているDS3231という型番でAmazonを検索すると、結構色々出てくる。
その中で適当に下記を購入してみた。
 
 
Raspberry piを複数所有しているのと、不良が有った場合の切り分けをするために、(primeなら)送料無料になる3つ入りを購入。
上記FAQのDS3231のリンク先画像の通りに取り付けた。
 
Fig1
 
Fig2
 
これだけで時刻を保持できるようになった。
ここ1ヶ月ほど放置していて昨日久しぶりに立ち上げたが、ちゃんと現時刻になっていた。

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2018年10月30日 (火)

Stellarmateによるデジタルカメラ制御

先日、オートガイドの試行をしたStellarmateだが、そのときはノートパソコンからのリモートデスクトップによる接続だった。
 
しかしコンパクトなRaspberry pi 制御のためにノートPCを持ち出すのは大げさに思う。
そこで今回は片手で持てる8インチクラスのタブレットでリモート接続し、デジカメ(EOS 60Da)のシャッター制御を行ってみた(ノートPCからは、前回VNCで接続確認し、シャッターが動作することを確認している)。 
 
201810301
 
試行なのでレンズにはキャップを付けたまま、バルブで動作確認のみ行った。
 
まずリモートデスクトップ接続用のソフトだが、Stellarmateにはあらかじめ「VNC」と「TeamViewer」の2種類がインストール済みですぐ使えるようになっている。前回はそのうちVNCを使ったが、8インチのAndroidタブレットでのStellarmateデスクトップ操作はかなりストレスを感じた。TeamViewerはどうだろうか。
 
早速試してみたが、いきなりつまずいてしまった。野外で使うことを考えると、Stellarmate(Raspberry Pi)とAndroidタブレットはインターネットを介さずに直接(peer to peerで)つなぎたい。しかし、接続するのにはIDをネット(TeamVewerのサーバー?)から取得する必要がある。色々調べていると、どうやら、Stellarmateの方(接続される側)のTeamVewerオプションのGeneralで、Incoming LAN connectionsを「acccept」にすれば良いようだ。これを変更すると、IDがインターネット接続時の「数字のみ」から、ピリオド区切りのIPアドレスに変化した。タブレットの方のTeamVewerからはこのIDを入れると良いようだ(アドレスは2つ、セミコロンで区切られて出てきたが、前の方だけを入れた)。それから、Securityでパスワードも設定している。
#もちろんこの設定をするまではTeamVewerでつなげていない状態なので、VNCで接続して設定している。
 
201810302
 
このIDを毎回入力するのは大変だが、Raspberry piを再起動しても変わらなかったので、タブレットのTeamVewerで、IDの履歴を記憶させるオプションをONにしておくと、次から入力せずに済むようだ。
 
さて、VNCとTeamVewerの使いやすさは結局似たり寄ったりで、好みの問題かと思うが、私はどちらかというとTeamVewerの方が若干使いやすかった。特に画面の大きさとスクロール、マウスポインタの動きなど。そこで今回はTemVewerを用いてKStarsを立ち上げ、そこからEkosを動作させた。
201810303
 
上の画像はINDYをスタートさせ、カメラをconnectしたときに出てくる「INDY Control Panel」
画面だが、Image settings のタブで撮影画像の保存方法を設定する。
 
私はカメラ内のSDカードに画像が記録されてほしいので、Capture target を「SD Card」にしている。しかしこの設定がINDYを再起動する度に「RAM」に戻ってしまう。これをうっかり忘れるとカメラ内には画像は残らない。更に(前回も少し触れたが)Capture FormatでRAW+JPEGでの設定が出来ず、RAWのみとなる(選択肢は出るが、エラーになる)。
 
なお、Transfar FormatはRasperry Pi またはリモート接続しするパソコンなどへ保存する際のFormatのようなので、ここがFITSになっていてもSD Cardへ保存される画像はNativeのRAWになるようだ。
 
下の画像は露出制御の画面。
 
201810304
 
様々な露出の組み合わせを登録し、バッチ的に実行できる。もちろん露出のパターンはファイルで保存・呼び出しできる。ここにも記録FormatがありNativeかFITSを選べるが、前出のINDY Control Panelの設定とどちらが優先されるのかは不明。
  
一応、基本的な設定さえ済ませておけば、8インチタブレットからのマウスポインタ操作でも何とかなりそう。しかしこれは屋内の試行であり、厳寒の野外で冷たい指先で細かい操作プが出来るかどうかは疑問。なお、5インチスマホでも試したが、さすがに厳しかった。
 
印象としては、デジカメの露出を制御するだけなら、まだ昔ながらのリモートケーブルが簡単で確実そう。ただしこれは慣れの問題かもしれないので、ぼとぼち情報を集めながら試してみたい。

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2018年10月27日 (土)

Stellarmateによるオートガイドの試行

最近、天文趣味の分野でもraspberry piが使われるようになってきているようだ。
望遠鏡やカメラの制御などができるようだが、私としては最近自動導入もオートガイドもやめて、ポタ赤お手軽路線に戻ろうとしているので、関わり合いにならずスルーするか、と思っていたが・・・。

Fig1

なぜか余ったraspberry pi3がある。
しかもハイレゾDACボードと専用ケース付き。

実はオーディオ趣味方面で一時raspberry pi によるネットワークプレーヤーをいろいろ試していたことがあり、そのため2台ほど購入していた。しかし普段は複数のプレーヤーを使うことはないので、試行が落ち着いた後は余った分が戸棚の片隅で眠っていた。

ハードウェアが余っているとなると、あとはOSと制御ソフトを入れるだけなので試してみる気になってくる。なかなか良い音を出していたraspberry pi プレーヤーだったが、DACを外して標準ケースに戻した。

OSとソフトだが、一から環境構築をするのはさすがに面倒なので、「Stellarmate OS」を購入することにした。Paypal支払いで5700円ほどしたが、SDカードに入れるだけですぐ使えるので、「高めの飲み会一回分」でしばらく遊べると思って購入した。

導入はWEBサイトの解説に従ってmicro SDに書き込むだけである。この辺りはVolumioなどのオーディオプレーヤーOSと同じで簡単。

まずはオートガイドを試行してみた。
撮影まで行うのは手間なので、これまで使っていたガイド鏡の笠井ガイドファインダー60(60mm, F4)をケンコーSE2赤道儀に直接取り付けた。

Fig2

オートガイダーはStarlight Xpress社の「Lodestar Autoguider」。一昔前に流行したもので、いまだに私はこれをずっと使っているが、最近使っている人はあまりいないかも。ガイド鏡も今となってはかなり大きめ。

raspberry piはとりあえず無造作に床に置いた。自宅ベランダなので電源はACからとっているが、野外だとモバイルバッテリーと一緒にまとめることになるのだろう。

Fig3

設定などはスマホの専用アプリ(Stellarmate App)で行えるが、細かな操作は横のノートPCからリモートデスクトップで行う必要がある。ノートPCを持ってきているならノートPCでガイドも制御も行えば良いように思うが、それはあまり考えないことにする(ノートPCを常時赤道儀の横に置いて起動させておく必要はなくなるし、車の中から遠隔で確認できる)。

なお、リモートデスクトップは「VNC Viewer」というソフトで行ったが、これもiosやandroid版があるので、スマホやタブレットでも動作する。ただ、Stellarmateのデスクトップ画面や各アプリの操作を小さなスマホ画面で行うのはかなり厳しい。マウスも使いたいところなので、慣れないうちや設定を詰める段階ではPCのほうが効率良さそうだ(下の画像はリモートデスクトップの画面)。

Fig3_5

raspberry piにUSB接続した各デバイスは、StellarMate WEB ManegerでINDYに登録しておくと、KStarsという星図(プラネタリウム)ソフトからEkosという制御システムでまとめて制御できるようだが、それは本格的過ぎて取っ掛かりとしては複雑そう。デスクトップにおなじみ「PHD」があったので、まずそれを単独で使うことにした。
(とは言え、私はオートガイドにはずっと「iAG」を」使っていたので、PHDの使い方はほとんどわからない。)

まずオートガイドカメラの認識だが、PHDのConnect Equipment 設定画面で、INDY配下のカメラ(INDY camera)として選択する必要があった。そのため、結局INDYにオートガイダーを登録した。
後日再試行したところ、INDY配下ではない Starlight Xpress SXVで接続できたので、以下のINDYの設定は無くても良さそう。

Fig4

StellarMate WEB Manegerで、Driversに「SX CCD」を追加(ついでに所有しているデジカメも追加)。
左下のSTARTを押して、INDYドライバ(サーバー?)をスタートする必要がある。右側のserver statusがonlineになれば良いようだ。

(INDYは望遠鏡周りのデバイスを登録して一括して制御できるIoTシステム(?)のようなので、今後はこれを通して制御するのがスマートなようだ。Ekosは登録したINDY配下のデバイスを様々に制御するシステムで、デジカメの露出制御もその一つのようだが、機能が豊富な分設定項目が多く、かなり複雑。)

さて、サーバースタート後、PHDを起動し、USBのアイコンを押して出るConnect Equipment画面で、cameraに「INDY camera(SX CCD Lodestar)」を選択してconnectする(この時なぜかconnectに失敗することがあり、その時はStellarMate WEB ManegerでINDYサーバーのSTOP-STARTを行いINDYサーバーの再起動をすればconnectできた)。Mountは「On-camera」で良いようだ(オートガイダーから赤道儀のオートガイド端子に接続している)。

fFig5

DARK画像を未取得の場合はその旨メッセージが出るので、それに従い鏡筒にフタをしてDARKを取得する(右下のDARK文字が緑色になる)。
あとは適当に星を選択してガイド開始のアイコンを押すと、しばらくキャリブレーションしてガイド開始してくれる。

Fig6

パラメータ関係は全く触っていないのでガイドの精度は不明だが、一応ちゃんと動作しているようだ。
ベランダの床が弱いため、赤道儀の横で身動きするとグラフが大きく振れてしまう。やはりベランダでの長焦点距離撮影は無理そうだ。

Fig7

PHDは数年前に数度試行しただけでそれから全く使っていなかったが、かなり自動化が進み、簡単になった印象。これなら、ある程度の設定をしておけばスマホからでも使えるかも。

リモートデスクトップ接続なので、このままPCを閉じても、そのままガイドを継続してくれる。

なお、ついでにINDYに登録したデジカメ(EOS)のシャッター制御もKStars(Ekos)から行ってみたが、これは結構面倒くさい。慣れてくれば複数条件の露出の組み合わせなど便利なところもあるが、今のところはリモートタイマー制御で良さそうに思う。

自分としては、なぜかEOSで「RAW+Jpeg」の保存が出来ないところが不満。撮って出しのJpegは何かと使い道があって便利なのだが、RAWかJpegのどちらか一方しか保存できない。それから、所有しているPentax KPが使えなかった。Pentax純正の制御ソフトが有料の上に高価で、EOS Utilityのように多機能でもなさそうなのでこれに期待していたがダメなようだ。これは「Libgphoto2」というライブラリを使っているようだが、それにKPが含まれていないようで、残念。

全体的印象としては、昨日は多いがその分設定が多く複雑なので、じっくり取り組む必要がありそう(なので、色々試して遊ぶ分には良いが、実運用するかと言われると、今のところと難しそう)。

またリモートデスクトップでの操作はやりにくいので、Raspberry piはIoTハブとしての役目に徹し、KStarsやEkosは別PCまたはタブレットで立ち上げてリモート制御する方が正解かもしれない。

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2018年10月14日 (日)

2018/10/13 加西市(ポラリエかアストロトレーサか)

昨夜は曇りがちとの予報で、ダメ元で加東市へ行ったがやはりベタ曇り。西の方がマシらしいので加西市へ移動したが、やはり曇り。
雲の隙間からなんとか見えるペルセウス座をスナップ撮影して早々に帰宅した。
 
20181013per
 
2018/10/13 23:06 兵庫県加西市

Pentax KP, SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM (29mm F2.2)
プロソフトンA 使用

ISO1600, 40sec.

アストロトレーサー使用

 
今回のように「ボウズ回避」のため、一瞬の晴れ間からスナップを撮るのには、少しの間なのでレンズヒータは不要。セルフタイマーとタイム露出を使えばリモートコードも不要。なるべく素早くしたい。
 
追尾をどうするかだが、まずアストロトレーサーが最も手軽だ。三脚を出し、カメラをぐるぐる回してキャリブレーションし、三脚に付けて撮る。設置場所や向きも手軽に変えられる。
 
一方ポータブル赤道儀(ポタ赤)は極軸合わせとか電源接続とか色々面倒で時間がかかる。しかしスカイメモやJILVAはともかく、ポラリエは内蔵した単三充電池で撮影できるので、雲台を一つ重ねる感覚で使える。極軸合わせも、広角レンズの短時間露出で1コマだけのスナップショットならだいたい北の方を向けて置くだけで良い。ひょっとしたら、アストロトレーサーのキャリブレーションでぐるぐる回す時間よりも、ポラリエの設置の方が早いかもしれない。
 
アストロトレーサーの追尾はキャリブレーションの状態により時々失敗するので、ポラリエの追尾の方が安定して確実。
重さはポラリエが電池別で740gある。アストロトレーサーは、KPのようにO-GPS1を外付けする場合でも60gと軽い。K-3IIのような内蔵機種なら0g。
 
実際両者の手間はあまり変わらないのかもしれないが、アストロトレーサーの「お手軽感」は大きい。
 
Fig1
 

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2018年10月 8日 (月)

2018/10/7 加東市(JILVA-170本格稼働)

昨夜は台風通過後の晴れ間を狙って、近場の加東市まで撮影に出かけた。
(この辺りは遠征とは呼べないかも)。
 
幸い数時間の快晴に恵まれ、今回はJILVA-170もある程度の時間稼働することが出来た。
先月、彗星(21P)を撮影した際はミニボーグ60ED+レデューサー7885(0.85xDG)にPENTAX KPを用いたが、今回はEOS 60Daを使用し、赤い散光星雲のカリフォルニア星雲を狙ってみた。
Jilvaeos60da
 
 
ひとまずJPEG出力画像をチェック。
 

20181007california1
 
ISO3200で露出時間を120秒としたところ、ガイドの成功率はおおむね8割~9割程度。
特に撮影開始直後にズレているコマが多く、最後の方はほぼ10割成功しているので、望遠鏡やカメラ、コード類の支持の方に問題が有るのかもしれない。
 
中央部ピクセル等倍の切り出し。だいたいこのぐらいならOK。この程度のコマが8割程度
20181007california2
 
このぐらいが1~2割程度。撮影開始後すぐに多発。NGにしたいけど、コマ数を稼ぎたいので、.縮小するのであれば使えそう。
20181007california3  
 
画像処理はまた後日ゆっくりやりたい。
 
導入したばかりのPENTAX KPは、今回は標準ズーム(シグマ18-35mm F1.8)を付け、ポラリエに載せて星野撮影をした。
 
20181007cepl
 
はくちょう座からカシオペア座にかけての星野

 2018/10/7 23:14 - 0:33
兵庫県加東市 気温:20℃、光害レベル:SQM-L測定値(天頂):20.8

PENTAX KP

SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM 
(18mm F2.5)
90sec,  ISO3200 x 45コマ

ビクセン ポラリエ
 ノータッチ恒星時追尾
RStackerによるダーク減算・フラット補正

Lightroom CCによる現像、DeepSkyStackerでスタック

ステライメージ8、Photoshop CCで調整 4x4ソフトビニング

短時間露光なので、ポラリエの極軸合わせは覗き穴に北極星を入れただけ。
F2.5まで絞っているが、きつめの処理をすると最周辺部の周辺減光が目立つ。
 
 
明け方は雲が多く、雲を入れた1コマ撮りばかりとなった。
KPは無改造機だが、1コマ撮りでもエンゼルフィッシュやバーナードループがうっすらと確認出来る。
 
20181007orion

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2018年9月29日 (土)

JILVA-170 とりあえずの構成

先日導入したポータブル赤道儀「JILVA-170」とミニボーグ60EDでノータッチ撮影用のとりあえずの構成をしてみた。やはり慣れたドイツ式が使いやすい。先日の「ジャコビニ・チンナー彗星とM35」はこれで撮影したもの。
 
2018092401
 
ポタ赤というよりは小型赤道儀並の大きさになってしまった。
三脚がケンコーSE2赤道儀用の流用のため大きくて重い。三脚がウェイト軸と干渉しないよう、三脚の本来北側になる足を南になるようにしている。
 
JILVAのターンテーブルに付ける標準のベンチバーも購入していたが、ドイツ式にするため、家に余っていたビクセン規格アリミゾのプレートホルダーを取り付け、ビクセンのスライド雲台プレートDD、APフォトガイダー用ウエイト軸、バランスウェイトWT1.9kgを付けた(ウェイトは1.9Kgの物でちょうど良い感じ)。
 
これは「ポラリエ用マルチ雲台ベース」を買えばポラリエとも共用できる。特にポラリエ用極軸望遠鏡を付けっぱなしに出来るのは利点。ポラリエは軽いので、ちょっと当たっただけで動いて、折角合わせた極軸がずれる事が多い。
 
2018092402
 
そのままではターンテーブル中央に突き出ているカメラネジが干渉するので、プレートホルダーの中央に穴を空け、両脇のM8のボルトで固定。
 
2018092403
 
赤緯軸は、とりあえず暫定的に粗動のみのパノラマ雲台「PB-70」と安価なアルカスイス互換クランプを付けた。
 
2018092404
 
これはスライド雲台プレートDDとの接続がカメラネジ1本なので緩んで回転してしまう恐れがあり、赤緯軸周りのバランスには注意が必要。先日の試写でも赤緯方向に流れているコマがある程度あった。その原因がこの部分なのか、クランプの締め方が緩かったのか、他の要因なのかはまだよく分からない。できればネジ2本で確実に止められる回転装置に変えたいが、しっかりした物はそれなりに高額なので迷うところ。
 
2018092405
 
ミニボーグ60ED+レデューサー(7885)の部品構成はとても覚えきれず、一回バラすとおそらく再現不可能なので触らないようにしている。保持は純正の鏡筒バンド2つをアルカスイス互換プレートに付けてバランスを取っている。
 
2018092406
 
また、先日の試写でカメラのファインダーやライブビューでの天体導入がやりにくかったので、次から長年使い慣れた笠井トレーディングの正立直角付けることにした。このファインダーとポルタ経緯台でM天体は全て手動導入できたので、M天体クラスなら自動導入無しでも何とかなるはず(SE2赤道儀で自動導入に頼っていたので、もう無理かも・・・)。
 
極軸望遠鏡を付けるのを忘れていたので、別撮り。
 
2018092407
 
極軸望遠鏡は、JILVAと一緒に購入した「ナンチャッテ極望(正立・明視野照明付)」で、金属プレートの保持具でJILVAの本体にネジ止めする。光軸は出荷時に調整して頂いてるとのこと。
 
極望パターンの「βUMi」の矢印の向きを、実際の星空のこぐま座β星の向きに合わせて、○の中に北極星を入れるだけ。これで必要な設置精度は出るそうだ。実際先日の試写でもこれで300mm・150秒程度なら問題なかった。
 
2018092408
 
ただ、私が遠征する場所は低空が開けていない事が多く、こぐま座βが下方に来たときは合わせにくくなりそう。スカイメモRの方式(北極星と近辺の2星で合わせる方式)に長年慣れているので、できればそれを使いたいが、自分でパターンを作って交換するのはハードルが高そう。
 
とりあえずの構成が出来たが、9月はほとんど晴れず、十分な試写が出来ていない。まともに撮れたのは先日のジャコビニ・チンナー彗星(21P)だけ。
 
M45も撮ろうとしたが、晴れ間がわずかしか無く、150秒×3コマで終わってしまった。画像が荒いし淡い星雲も出てこない。
 
20180916m45l
 
一応これで動作は問題無さそうなので、あとは晴れてくれれば撮影していきたい。
 
赤緯軸(PB-70)のカメラネジやクランプ緩みによる赤緯方向の流れが有るのかどうかは要チェック。
 

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2018年9月17日 (月)

2018/9/16 ジャコビニ・チンナー彗星(21P) & M35 & JILVA-170

このところ秋雨前線が停滞して天候に恵まれなかったが、昨夜は少しだけ晴れ間が期待出来そうということで、最近購入したポータブル赤道儀JILVA-170の初使用を兼ねて近場の加東市まで遠征した(砥峰あたりまで行くパワーもなかなか出てこない)。
 
元々、フィルムカメラ時代にスカイメモRと双眼鏡で活動していたが、そのうち望遠鏡の直焦点とオートガイドに移行し、荷物と手間が増え、どんどん面倒になってきた。
 
そこで現在、機材のダウンサイジングとお手軽化を進めている。撮影は、焦点距離300mmぐらいとAPS-Cデジカメでノータッチ放置出来ればということで、SWATよりも更に精度が良いらしいJILVA-170(日本仕様試作品)を購入した。
 
天候はやはり曇りがちだったが、1時間程度晴れ間もあったので、ふたご座のM35に接近中のジャコビニ・チンナー彗星(21P)を撮影することが出来た。
 
2018091621pbind4

ジャコビニ・チンナー彗星(21P)&ふたご座の散開星団M35

 2018/9/17 2:22 - 2:33
兵庫県加東市 気温:24℃、光害レベル:SQM-L測定値(天頂):20.8

PENTAX KP

ミニボーグ60ED + レデューサー0.85×DG【7885】(f298mm F5)

150sec,  ISO3200 x 4コマ

JILVA-170
 ノータッチ恒星時追尾
RStackerによるダーク減算・フラット補正

Lightroom CCによる現像、DeepSkyStackerで恒星基準スタック

ステライメージ8、Photoshop CCで調整 4x4ソフトビニング

 
恒星基準スタックなので、これ以上コマ数を増やすと彗星が流れてしまう(DSSには恒星と彗星の両方を点像にする機能があり、それも試してみたが、あまりきれいには仕上がらなかった)。
 
JILVA-170の精度はおおむね良好。300mmと画素ピッチの細かなAPS-Cデジカメで150秒ノータッチガイドを目安としたが、7割程度はほぼ点像。後は若干赤径方向に星像が歪んでいるコマもあるが、(自分的には)使えるレベル。デジカメに接続したリモートケーブルや外部電源ケーブルが整理されておらず垂れ下がったりしていたので、この辺りが影響している可能性が有る。
天の赤道付近のオリオン座三ツ星でも試写してみたが、おおむね同様の傾向で歩留まりは良さそう。
 
これからしばらくはミニボーグ60ED&ポタ赤(JILVA, ポラリエ)を主力とする予定で、長らく活躍したFLT90CF&ケンコーSE2赤道儀は留守番になりそう。

なお、JILVAの三脚はSE2赤道儀用の三脚を流用している。大きくて頑丈だが、重くて組み立てがしんどいので、もう少し小さめの三脚でも良いかもしれない。

ミニボーグを載せるときは、ビクセンのポタ赤向けパーツ類を流用してドイツ式にしている。、
201809161

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2014年5月31日 (土)

XF35mm F1.4 R

今年に入ってから購入した、フジノンレンズXF35mm F1.4Rの実写星像テストを、先日の大河内高原遠征時に行った。

このレンズはAPS-Cである富士Xシリーズの純正AFレンズで、フルサイズ換算で52.5mmの標準レンズとなる。

20140525xf351

外観としては、変わった形状のレンズフードが目立つ。ヒーターが巻きにくいので、これは一般的な丸形のねじ込みフードに付け替えた方が良いかもしれない。

20140525xf352

この、先が角形になったフード専用のレンズキャップも付属する。

今回はこのフードを付けて、大河内高原で北斗七星近辺を撮影した。感度はISO1600で、下記の通り絞りと露出時間を変え、概ね同一の露光レベルになるように調整した。

F1.4  15rsec.
F2.0  30sec.
F2.8  60sec.
F4.0  120sec.

まずは、全体を縮小し、周辺減光の様子を見たもの。ただ、薄雲や光害の影響で、完全にフラットな状態の空での撮影ではない。

20140503xf35all

F1,4~F2.0では明らかに周辺減光が目立ち、F2.8位からは強調さえしなければあまり気にならなくなるが、四隅の減光はF4.0でも残る。もしかすると、これは前出の角形レンズフードの影響かもしれない。今後、もう少し浅めの丸形レンズフードでも試してみたい。

次に、中心付近と左上端付近のピクセル等倍切り出し画像(クリックで拡大)。

20140503pix

こちらも、F1.4~F2.0は収差が大きく、実用上はF2.8位からとなりそうだ。

先日テストしたXF56mm F1.2Rと同様、ちゃんとフラット補正すればF2.8位から星野写真に使えるし、星景で、四隅に多少妥協すれば、F2.0でも何とかなりそうだ。

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