眼視

2014年10月16日 (木)

2014/10/16 カノープス、パンスターズ彗星(C/2012 K1)

今朝は良く晴れて透明度も良く、今期初めてカノープスを肉眼で確認出来た。もちろん双眼鏡なら余裕で見えた。

20141016_canopus

2014/10/16 4:44 / 加古川市
EOS60Da, EF200mm F2.8L II USM -> F4.0
ISO400, 8sec.
JPEG出力、トリミングなし、レベル調整有り

一方、今見頃のパンスターズ彗星(C/2012 K1)は、7cm10倍の双眼鏡でも眼視確認出来なかった。光害のないところなら見えるはずだが、自宅では光害に埋もれてしまうようだ。

とりあえず200mmレンズで撮影すると何とか写った。

20141016_c2012k1

2014/10/16 4:56 / 加古川市
EOS60Da, EF200mm F2.8L II USM -> F4..0
ISO3200, 5sec.
JPEG出力、トリミング有り、レベル調整有り

本当は、光害低減フィルターを用いて追尾撮影し、RAWから丁寧に処理すればもっとちゃんとした画像になるはずだが、平日朝にはとても無理なので、固定撮影のJpeg出力だけで妥協した。

遠征地であれば、直焦点で、すぐ上(北)にあるNGC2467と一緒に写せば面白かったのではと思う。

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2012年4月28日 (土)

M94(りょうけん座の系外銀河)

20120414_m94150
4月14日の夜に砥峰高原で撮影した、りょうけん座の系外銀河M94の画像処理を行った。

M94は光度8.2等、視直径11'と、短焦点での撮影対象が少ない春の空でも、そこそこの大きさで写ってくれる存在だが、いままで撮影の機会が無かった。

中心部はかなり明るく、構図決めの短時間撮影では恒星と間違ってしまう。その外側に渦巻きの腕があるが、長時間露出をすると、その外側にも非常に淡いリング状の腕(?)がある。

中心から最外部の淡い腕までは輝度差が大きく、今回は600sec,300sec,120secの段階露出を行ったが、画像処理でのレベル決めとトーンカーブ調整には苦労した。しかし結局中心部は白く飛んでしまい、暗い最外部の腕を出すためにノイズが残るのに妥協せざるを得なかった。

また、中心付近の腕の微細構造をつぶさないためにピクセル等倍切り出しとしたことも、ノイズが残る原因となった。大きめの銀河とは言え、やはり10cm F5程度では苦しい。

なお、今回の撮影では、本撮影として初めてLodestar AutoguideriAGの組み合わせでガイドを行ったが、問題なく動作してくれて一安心した。

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2010年3月14日 (日)

2010/3/13 兵庫県多可町

昨夜は天気予報で「晴れ」とのことだったので、多可町へ遠征した。メンバーはりんしゃんさんと私の2人のみ。

現地には22時前に到着した。空の状態は確かに快晴ではあるが、春らしいモヤッとした感じで透明度も悪い。どうやら黄砂も来ているようだ。SQM-Lで測定すると、天頂で20.6~20.7[等/平方秒角]程度であった。測定値は目で見た印象ほど悪くないのだが、これはどういう理由だろうか。

遠征地では都市部と違って光害源が少ないので、かすみや黄砂があっても背景のカブリは増えない(SQM測定値は悪化しない)が、星の光は弱められるので、結果的にS/N比が悪化し、人間の目はその変化に割と敏感・・・、という考察をしたのだが、実際はどうなんだろう。

それはさておき、とりあえずカメラ三脚を立てて広角レンズで固定撮影を開始。その間に望遠鏡のセッティングを行った。

20100313_winter 沈む冬の大三角
KissX2 / タムロンA16 17mm F3.5
ISO800 / 30sec x 41枚
JPEG画像を比較明合成
ダーク減算なし

機材は前回と同じく下記の通り。

赤道儀:ケンコースカイエクスプローラー2
撮影鏡:ウィリアムオプティクス FLT98CF(D=98mm, f=618mm)
レデューサー:ケンコークローズアップレンズAC2による簡易レデューサー
カメラ:EOS Kiss X2
ガイド鏡:ミニボーグ60ED + 1.5倍バローレンズ
オートガイドシステム:LVI社 スマートガイダー
電源:SG-3000DX

前回はこの構成で電源が一晩持たなかったので、今回はSG-3000DXを2台用意したが、開始が遅かったこともあって、明け方の撤収まで(実質稼働は5時間程度)1台で済んだ。

それから、組み立て時にガイド鏡のバローレンズにスマートガイダーのカメラを付けようとしたとき、バローレンズのアイピース固定ネジが無くなっているというトラブルが発生した。小さなネジ一つだが、これがないとガイドカメラが固定出来ない。その辺にあるネジを色々試したがどれも会わず困っていたところ、りんしゃんさんの機材に使っているネジが合うことが分かり、それを拝借して事なきを得た(M3ネジだった)。

また、スマートガイダーの星の導入のしにくさには相変わらず慣れず、一対象を撮影開始するまでにかなりの時間をロスしてしまう(ガイドが始まってしまえば安定している)。上手くコツがつかめると良いのだが。

結局、明け方まで快晴が継続し、今回は5対象を撮影出来た。以下はJPEG出力の1コマのみを、縮小・トリミング・レベル調整・ノイズ低減したもの。ダーク減算やフラット補正、コンポジットなどは行っていない。本格的な処理は、今後徐々にやっていこうと思う。

20100313_m65m66 M65, M66, NGC3628
ISO800 / 480sec
レデューサー有り

1/3に縮小・トリミング

20100313_virgo おとめ座銀河団(マルカリアンの銀河鎖)
ISO800 / 480sec
レデューサー有り
1/4に縮小・トリミング

20100313_m13 M13
ISO800 / 300sec
レデューサー無し
1/2に縮小・トリミング

20100313_m5 M5
ISO800 / 300sec
レデューサー無し
1/2に縮小・トリミング

20100313_m57 M57
ISO800 / 300sec
レデューサー無し
1/2に縮小・トリミング

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2009年11月29日 (日)

カノープス

昨夜は快晴となったが、もったいないことに3時過ぎまで月齢12の大きめの月が出ていた。我が家のベランダは南東向きなので、月そのものは西空にあって観望対象とする事が出来ない。満月前というのが一番やっかいな状態だ。

とりあえずオートガイドのテストなどをしていたが、2時前頃に「今カノープスが見えるのでは」ということに気がつき、双眼鏡を出してきて南の低空を見てみるとあっさりと見つかった。今年もそろそろ見頃の時期になってきたようだ(現在の南中時刻は2時前)。

そこでカメラを取り出してきて固定で撮影してみた。

20091129_canopus1 中望遠で

2009/11/29 2:13
SQM測定値=18.09
KissX2 / タムロンA16 50mm F3.5
ISO400 15sec.固定撮影


20091129_canopus2 おおいぬ座のシリウスとの位置関係

2009/11/29 2:32
SQM測定値=18.12
KissX2 / タムロンA16 22mm F4.0
ISO400 15sec.固定撮影
トリミング有り


あいかわらず低空の光害はひどい。カノープスが見える南方向は工場地帯で、一晩中明かりが消えることがない。

ところで、参考までにSQMで南東・高度45°を測定してみると、18.12と、これまでの最高記録を更新してしまった。まだ月齢12の月が西空低くに出ているので最初から撮影をあきらめていたのだが、むしろこれまでの月のない時より良い状態であったことになる。これだけ光害があると、離れた方角で低空の月はさほど問題にならないということだろう。

これなら撮影が出来たはず。しかしさすがに3時前からセッティングする元気もなく、この日はあきらめた。

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2009年11月21日 (土)

2009秋・自宅の光害状況

先月、スカイクオリティーメーター(SQM-L)を購入して以来、快晴で月が無いときには自宅ベランダで測定を行い、光害状況をチェックしている。ただし“月が無いときは天気が悪い”の法則により、測定出来た日はかなり少ない。

これまでの経験上、自宅マンション(加古川市)のベランダからは、秋~冬の透明度の良い日でおよそ3.5等ぐらいまで見える。これはベランダから南東方向(つまり神戸・大阪方面)を見た場合なので、天頂付近では4等も見えるかもしれない。ただしこれは0時を過ぎて近所の大型スーパーやパチンコ店の照明が消えてからになる。

普段は快晴でも2等程度までしか見えない。駅からの帰り道に空を見上げても、カシオペア座や北斗七星がやっと分かる程度だ。それに春~夏はもっとひどく、1等星しか見えない日が多い。今年も昨年も、春~夏はスピカとアンタレスと木星しか見えない日がかなりあった。木星の見頃がだんだん秋へずれているので、来年以降は月と土星ぐらいしか見るものがないのではないか。

表1. 自宅の光害状況 (測定値は、3回測定して平均をとったもの

場所

日付

時間

方向・高度

SQM測定値

備考

自宅ベランダ

2009/10/27

0:32

南東・45°

18.03

3等星がはっきり見える

2009/10/28

0:53

17.65

3等星は見づらい

2009/11/8

22:05

17.07

3等星は見えない

2009/11/14

23:17

17.67

3等星・オリオン小三ツ星が見える

2009/11/15

0:30

17.78

2:00

17.93

4:00

17.75

2009/11/19

21:37

17.44

3等星・オリオン小三ツ星が見える

22:49

17.59

23:40

17.80

2009/11/20

0:44

17.96

3.5等星が見える

さて、これまでの測定結果(表1)によると、秋の自宅の光害は、おおむね17~18[等級/平方秒]のようだ。特に状態の良い日の0時過ぎで何とか18等級台に乗り、2等星しか見えない状態では17等級を割りそうだ。この分では春頃には16等級になってしまうと思う。

また、同じ日でも0時頃を過ぎると0.4~0,5等級分ぐらいは良くなっている。

砥峰高原ではベストと言えない状況でも21等級を超えているので、自宅とはおよそ3等級以上の差が有ることになる。手間を掛け、寒さを我慢してでも、遠征する価値があるというものだ。

なお、これからは観望時や写真撮影時には出来るだけSQMによる測定をしておき、フォトアルバムやブログ掲載時には明記しておきたいと思う。

20091114m42150 これは11月14日夜(SQM測定値=17.78)に自宅で撮影したM42である。このような光害地では、無改造デジカメでまともに写せる星雲星団は、かなり明るいものに限定されてくる。感覚的には、眼視でそこそこ見える対象でないとまともな写りにならない(M42,M45,M35,M27,M2あたり)。そういうわけで、異なる鏡筒で撮影したM42ばかりがフォトアルバムに並んでしまっている。

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2009年8月16日 (日)

メシエ天体観測状況(3)・全M天体観望完了

【これまでの経過】

(1)2008/10/26
(2)2009/3/22

2007年の夏から、メシエ天体(M天体)を全て手動で導入して観望するという目標を立てていたが、この春におとめ座銀河団辺りの系外銀河をまとめて見た後、残りはM110のみとなっていた。M110は正式なM天体ではないが、やはり見ていないと気にかかる。しかしM31やM32は観望の記録があるのに、何故近くのM110を見た記録が無いのかは分からない。単なる記録漏れかもしれない。

その後ずっとM110を見る機会がなかったが、先日砥峰高原へ遠征した際にやっと見る事が出来た。これで本当に全M天体観望完了である。メシエマラソンではこれを一晩で見てしまうそうだが、私はのんびりやっていたら2年もかかってしまった。

20090816_m

観望場所の割合はグラフの通りである。遠征地は色々あるのでひとまとめにした。自宅(加古川市内)は阪神間ほどではないが、それなりに光害がある地域だ。しかもベランダからは東~南の高度60°ぐらいまでしか見えない。それでもM天体の半数はベランダから見ることができた。もっと少ないかと思っていたので意外である。ただし、今では自宅近辺も街灯や大型スーパーなどが増え、たった2年だが光害が確実に悪化している。今からもう一度同じ試みをしたら、これほどは見えないかもしれない。

観望に使った鏡筒はケンコーSE120とビクセンED100Sfで、LPS-P2を併用することが多かった。自宅から見た最も暗いM天体はM61(9.6等)で、これはSE120を用いている。やはり10cmより12cmの方が暗い天体まで確認できる。

一番苦労したのはM74(9.2等)で、非常に淡く、砥峰高原でも空の状態が悪いときには確認できなかった。

さて、今後はどのような目標を立てるのか、ぼちぼちと考えていきたい。

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2009年6月 7日 (日)

木星と海王星の接近

今日未明、木星と海王星が約0.6°の間隔まで接近している様子を、FLT98の直焦点で同一コマ内に捉えた。最接近は5月27日で間隔は約0,4°であったが、天候や仕事の都合等で今日まで見る事が出来なかった。

20090607_jn_1421
EOS KIss X2 / FLT98 (D=98mm F6.3) 直焦点
【木星本体】ISO100 1/10 sec.
【その他 】ISO200 10sec.
ステライメージ6で合成
ピクセル等倍で1421x926の範囲をを切り出し

木星と各ガリレオ衛星との距離に対して、ほんの数倍程度まで海王星が接近していることが分かる。
また、海王星(7.9等)は木星の各ガリレオ衛星(4~5等)よりも暗いことも分かる。

なお、木星本体と他の天体との明るさがかなり違うため、木星本体はISO100・1/10秒露出、他の天体はISO200・10秒露出として合成した。

撮影に続いて木星を眼視観測してみた。

鏡筒はFLT98、アイピースはナグラーズーム3-6mm、ミラーは笠井DXミラーで、この組み合わせで木星を見るのは今回が初めてになる。倍率は206倍(ズーム3mm)とした。高度が30°弱と低く、シーイングも中程度でユラユラしてあまり良くなかったが、それでも昨年ED100SfとUW-6mmを使って見ていたときよりも模様が詳細に観測出来た。パッと見て、縞は4本見えた(おそらく、NTB,NEB,SEB,SSTB?)。NEB,SEBについては、存在だけでなく細かい濃淡などの様子も見えた。ただし、このような記憶というのは時間と共に薄れていくので、本当はスケッチすれば良いのだろう。

このように、惑星を見る環境は昨年より確実に向上した。ただ、鏡筒とアイピースとミラーを一度に変えたので、どれが一番効果があったのかは分かっていない。またの機会に比較してみたい。

更にこの後、WEBカメラで撮影しようとしたが、急速に曇ってきたため断念した

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2009年5月20日 (水)

【機材】FLT98とED100Sf、二重星の眼視での比較

先日FLT98を購入してから、なかなか好天に恵まれていない。晴れても薄雲がかかっていて霞んだような状態がこのところ連日続いている。

それでも一昨日はなんとかアンタレスが見えたので、とりあえずポルタに載せてのぞいてみた。しかし5cmファインダーでM4すら見えないひどい状況。星雲・星団は無理で、月も惑星も出ていなかったので、高倍率で二重星を見てみることにした。

20090520_1 対象はへびつかい座ρ星(ρOph)とアンタレス。
ρ星は5.0等と5.7等の星が2.8"離れて並んでいる2重星
アンタレスは1等星だが、2.6"離れて5.4等の伴星が存在する。

(写真は砥峰高原にて200mmレンズで撮影したもの)

空の状態は、揺らぎは少ないものの、対象の高度も低く、空も霞んでいるので良いコンディションではない。

アイピースはナグラーズーム3-6mmで約200倍となるように調整し、ミラーは笠井トレーディング31.7mmDX天頂ミラーを用いた。

へびつかい座ρ星は、FLT98(3mm・206倍)でも、ED100Sf(4mm・225倍)でもきれいに分離する(10cmなのであたりまえだが)。ぱっと見た感じでは両者はあまり変わらない。ただし、よく見るとわずかにFLT98の方が星像が小さく分離がよい印象だ。若干の倍率の違いのせいか、先入観かもしれない。横に並べて見比べたのではなく、架台に鏡筒を載せ替えてファインダーやミラー、アイピースを付け替えての比較なので、厳密には比べられない。

アンタレスは両鏡筒とも伴星が見えなかった。やはり主星の光が強すぎるのだろうか。星像はFLT98のほうが引き締まった感じ。これは上記のρ星よりも明るいアンタレスでよく分かった。

本来はさらに過剰倍率をかけてエアリーディスクやでディフラクションリングの状態などに言及する必要があるし、それならある程度定量的な評価が出来ると思うが、残念ながら私はそこまでの知識や重星観察経験がないので省略する。なにより3mmより短いアイピースやバローレンズを持っていないので仕方ない。なのでおおざっぱに言うと、FLT98とED100Sfの差は予想していた(というか期待していた)よりは小さかった。ED100SfがF9という無理のない設計のためか、逆にFLT98がf6.3という短焦点ながら優秀なのか。対象のコンディションがもっと良ければはっきりとした違いが出るかもしれない。次は面積のある月や惑星で比べてみたい。

最後に、参考のためにガイド鏡として使っているケンコーSE102(3mm・167倍)に変えてみたが、これは明らかに上記両アポよりも劣る。鏡筒付け替えの時間をはさんで比べてみても、一見してはっきり分かるほどレベルが違う。ρ星は分離できるものの、星像が大きくボンヤリした感じ。アンタレスはギラギラとして汚い印象。それにドローチューブ繰り出しで視野内の星が横にズレていき(何故?)、ピントが合わせにくい。高倍率向けの鏡筒ではないことがはっきり分かる(けなしているのではなく、低倍率眼視向けの超高コストパフォーマンス鏡筒だと思う)。

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2009年5月 8日 (金)

月齢13.4 (および、ナグラーズーム3-6mmと UW-6mmの比較)

連休後半からはずっと、すっきりしない天気が続いていたが、今日の夕方からやっと晴れた。
しかし、空には大きな満月前の月が浮かんでいる(月齢13.4)。

とりあえず、ED100Sfの直焦点で撮ってみた。

20090508_moon2

2009/5/8 21:50
ED100Sf / KissX2
ISO400 1/250
2x2ソフトビニング・トリミング有り


ついでに、先日のナグラーズーム3-6mmと、UW-6mmの比較の続き。

今回、満月近くの明るい月を入れて比較したが、UW-6mmは視野内にフレアが発生してやや見にくい。ナグラーズームの方はそのようなことはなく、目の位置にかかわらずクリアな視界が安定して得られる。コントラストもナグラーズームの方が高い。やはり、価格なりの性能差は有るということだろう。

しかし、フレアが目立つ以外はUW-6mmも十分シャープな月面像が得られる。コストパフォーマンスの高さを再認識した。

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2009年4月29日 (水)

【機材】笠井トレーディング 31.7mm DX天頂ミラー (ミラー・プリズム見比べ)

・2007年8月購入 : 笠井トレーディング 2インチ90゜DX正立プリズム
・2007年12月購入: ケンコー 2インチ天頂ミラー(SE120付属品)
・2009年4月購入 : 笠井トレーディング 31.7mm DX天頂ミラー

20090429_1 (画像は左から、31.7mmDX天頂ミラー、2インチDX正立プリズム、SE120付属2インチミラー)


今回、ナグラーズーム3-6mmの購入のついでに、笠井トレーディングの31.7mm DX天頂ミラーも購入した。これまでED100Sfでの高倍率観測時には、とりあえずケンコーのSE120に付属してきた2インチ天頂ミラーを使っていたが、ナグラーズームを使うにあたってミラーがの品質が気になった。そこでちょうど今月の特価品として出ていたものを購入した。これは笠井トレーディングWEBの説明によると

99%の高反射率を示すディ・エレクトリック・コーティング(Dielectric Coating)を施したPV=1/10λの高精度な平面鏡を搭載

とのこと。実際、普及品とはどのぐらい違うものなのか、土星で見比べをしてみた。

使用鏡筒はED100Sf、アイピースはナグラーズーム3-6mmの3mm位置(300倍)である。

まず、「笠井DX天頂ミラー」であるが、こちらのアイピース比較の時に使っており、300倍の過剰倍率でも割と良好な像が得られている印象だ。次にこれを「SE120付属品ミラー」に変えてみた。結果は、若干色が薄くなったような感じがする。コントラストの低下だろうか。しかしその差はかなり小さく、何回か差し替えてみて比較しない限り分からない。付属品ミラーでも意外と使える事が分かった。

次に低倍率での星雲・星団の観望で常用している「2インチ90゜DX正立プリズム」に差し替えたが、これはミラーに比べてシャープさが若干低下する。ピント合わせ時に、DX天頂ミラーではピントが合う位置がすぐ分かるが、このプリズムではどうもはっきりしない。といっても、実用不可なほどにぼやけるわけではない。私としては裏像があまり好きではないので、200倍ぐらいまでなら正立プリズムのままでも良いかも、という程度の違いである。このプリズムも割と高倍率に耐えるようだ。

結論としては、10cm・300倍の高倍率時に正立プリズムはやや不利であり、裏像になるとしてもミラーを使う意義はある。また、私の環境では、笠井DXミラーとSE120付属品ミラーの差は僅かに感じられるものの、それほど顕著ではなかった。

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