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2019年4月

2019年4月30日 (火)

M81 M82

2019/4/27の夜に大河内高原内で撮影したM81とM82の画像を処理した。

20190227m81m82bp756407

2019/4/27 22:32 - 4/28 2:15 兵庫県神河町大河内高原内
気温:0℃, 光害レベル:SQM-L測定値(天頂):21.4
EOS60Da, BORG71FL+レデューサー0.72×DGQ【7872】(f=288mmF4.1)
ISO3200, 120sec x 46コマ, JILVA-170 ノータッチ恒星時追尾
RStackerによるダーク減算・フラット補正
Lightroom CCによる現像、 DeepSkyStackerで位置合わせ・加算平均
Photoshop CCで調整 75%に縮小後、640x1000で切り出し。

おおぐま座の系外銀河M81とM82。

この日は時折車が揺れるほどの強風が吹き、288mmの短焦点でも星像が飛び跳ねるコマが続出。しかも薄雲が晴れず輝星が滲み、S/Nの低い画像ばかりになった。あきらめて月の出まで放置したまま撮影継続していたが、全部で115コマ撮影した中から何とか使えそうな46コマを抜き出して処理した。

やはり薄雲のせいか淡い部分は写らず、光害地の自宅で撮影したような結果となってしまったが、自宅では北天にあるM81とM82は撮影できないため、一応遠征した価値はあった(なんとかボウズ回避)。

288mmの短焦点なので、いつものように2x2や3x3ソフトビニングすると銀河がかなり小さくなってしまう。そのためピクセル等倍で切り出そうとしたが、それではノイズがかなり目立ったので75%縮小とした。S/Nの悪い元画像をかなり強めの処理で強調したので、少し塗り絵的になってしまっている。

このM81とM82自体は系外銀河としては大きく明るいが、近くに1~2等星などの目立った目印が無いため、手動ではとても導入しにくい。今回のAPS-Cと300mm弱の組み合わせでは、長辺を東西方向にした上で「おおぐま座の24番星(24UMa)」という4.5等星を写野内に入れると、同じ写野内の北斗七星側に入ることが分かっていた。しかしこの24番星を入れるのが難しい。鏡筒には3cm6倍の正立ファインダーを付けているが、視野内には無数の星が見えるので、よほど眼視観望と手動導入になれていないと24番星や銀河そのものを認識できない。

今回の撮影画像の写野全体(トリミングなし)は以下。

20190227m81m82bp25all

画像の上が北(天の北極)。24番星は薄雲でにじんでしまっている。

また、この領域には他にも多くの系外銀河があり、明るめのものではNGC3077とNGC2976が写野に入っている。

今回たまたま他のカメラで北斗七星付近の星野を撮影していたので、その画像から、北斗七星のひしゃくの水を入れる部分(合)から今回の写野へのチャートを作ってみた。

M81m82chart

γ星からα星への線を同じ長さだけ延長すれば良いが、手持ち双眼鏡ならともかく、ポタ赤の赤径と赤緯を動かしながらの手動導入では難しい。

こういう所で時間を費やしていると、やはり自動導入の方が効率的ではないかと思うようになってきた。

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2019年4月29日 (月)

2019/4/27 大河内高原(2)

(昨日の記事の続き)

大河内高原内での、PENTAX KPとアストロトレーサー、SIGMAの広角ズームでのお手軽撮影の続き

おとめ座とからす座付近

20190427_virgo

おとめ座、からす座、コップ座付近

2019/4/27 22:33 兵庫県神河町大河内高原内
光害レベル SQM-L測定値=21.4 気温3°C
PENTAX KP
SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM -> 18mm F2.8
ケンコーPRO1Dプロソフトン(A)
ISO1600, 120sec. 1コマのみ
アストロトレーサー使用
RStackerでダーク減算、Photoshop CCで現像

画面下の方は兵庫県南部の光害。やはり峰山・砥峰エリアでの南天はかなり厳しい。

学生の頃は直焦点機材など無く、天の川の見えない春の空ではカメラレンズでの対象はあまりないので、いつもからす座やコップ座の星座写真を撮っていたような気がする。

 

次は沈むしし座。

20190427_leo

沈むしし座、かに座(プレセペ星団)

2019/4/27 22:55 兵庫県神河町大河内高原内
光害レベル SQM-L測定値=21.4 気温3°C
PENTAX KP
SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM -> 18mm F2.8
ケンコーPRO1Dプロソフトン(A)
ISO1600, 120sec. 1コマのみ
アストロトレーサー使用
RStackerでダーク減算、Photoshop CCで現像

画面右下にかに座のプレセペ星団(M44)が沈みつつある。

しし座は小口径でも狙いやすい大型の系外銀河が多い。例えば「M65、M66」、「NGC2903」など。

星座としての形も分かりやすいので、これも春の空でカメラレンズで撮るものに困ったときにはとりあえず撮っていたように思う(あとは北斗七星とか、望遠でかんむり座、かみのけ座など)。

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2019年4月28日 (日)

2019/4/27 大河内高原

昨夜はSCWの予報では雲が多そうだったが、長期間遠征をしていないので機材の動作確認を兼ねて大河内高原まで行くことにした。

現地に着くとやはり予報通り雲が多かったが、しばらく待っていると徐々に晴れてきた。

まずBORG 71FLとEOS60Daの組み合わせをJILVA-170に載せて撮り始めた。昨年秋以来久しぶりのJILVA-170使用だが、極軸合わせはナンチャッテ極望で手早く済み、追尾も問題無さそう。
しかしなかなか晴れない薄雲で星がにじむ上、強風で星像が飛び跳ねるコマが多く歩留まりが非常に悪い。

直焦点の方は半ばあきらめて放置し、KPと広角レンズ、固定三脚とアストロトレーサーで気軽に星景・星野を撮ることにした。

 

20190427_gemini

沈むぎょしゃ座とふたご座

2019/4/27 21:43 兵庫県神河町大河内高原内
光害レベル SQM-L測定値=21.4 気温3°C
PENTAX KP
SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM -> 18mm F2.8
ケンコーPRO1Dプロソフトン(A)
ISO1600, 120sec. 1コマのみ
アストロトレーサー使用
RStackerでダーク減算、Photoshop CCで現像

画面下の強い光は峰山高原のホテルの照明。

お気軽路線ということならJPEG出力そのままの方が楽で良いのだが、JPEG出力は微光星に偽色が出て見苦しいので、仕方なくPhotoshopでRAW現像した(ついでにRstacerでダーク減算)。

アストロトレーサーはスッキリ晴れずポタ赤を出そうかどうか迷っているとき、とりあえず固定撮影の手軽さで追尾撮影できるのが便利。今回は120秒露出だが、広角レンズなので問題なく追尾してくれている(ただし周辺の星像が若干伸びるのは仕方ない)。

 

20190427_north

北斗七星とこぐま座、北極星

2019/4/27 22:18 兵庫県神河町大河内高原内
光害レベル SQM-L測定値=21.4 気温3°C
PENTAX KP
SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM -> 18mm F2.8
ケンコーPRO1Dプロソフトン(A)
ISO1600, 120sec. 1コマのみ
アストロトレーサー使用
RStackerでダーク減算、Photoshop CCで現像

同じ焦点距離・露出時間でも、アストロトレーサーによる周辺の星の伸びが上のふたご座に比べて少ない。天の北極に近いので星の動きが小さいため?

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2019年4月21日 (日)

しし座の系外銀河トリオ(NGC3628、M65、M66)

2019/1/13夜(1/14未明)に自宅で撮影したままになっていた、しし座の系外銀河トリオの画像を処理した。

昨年末から今年の2月頃にかけては比較的天候に恵まれ、冬期のため遠征は出来なかったが自宅でかなり多くの天体を撮影できた。そのため処理がなかなか追いつかず、この画像も撮影から3ヶ月以上経ってしまっていた。

これらの系外銀河は、しし座の後ろ足の付け根付近にあり、上の横長のものがNGC3628、下の右側がM65、左側がM66。

20190113_m65800

2019/1/14 2:59 - 2019/1/14 4:53 /兵庫県明石市
光害レベル:SQM-L測定値=19.0
気温 約 1℃

PENTAX KP
William Optics FLT98CF + フラットナーレデューサー4 (490mm F5)
サイトロンQuad BP フィルター使用
ISO3200, 120sec x 50
ケンコーSE2赤道儀
笠井ガイドファインダー60, Lodestar Autoguider
PHDによるオートガイド(Raspberry Pi + Stellarmate OS)

RStackerによるダーク減算・フラット補正、ステライメージ8で加算平均コンポジット
Photoshop CCで調整。
2x2ソフトビニング、トリミングあり

PENTAX KPはセンサーの画素ピッチが3.9μmで、ASI294MC Proの4.6μmより細かいので、系外銀河や球状星団などの小さな対象には向いているかもしれない。

いずれにせよ系外銀河を対光害フィルターとカラーカメラで撮影すると色がほとんど無くなってしまうので、これならモノクロカメラの方が良いのでは無いかという気もしてくる。

 

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2019年4月14日 (日)

ブラックホールとM87とマルカリアンの銀河鎖

先日、国立天文台などから構成される国際チームがおとめ座のM87銀河のブラックホールを世界で初めて撮影したとの発表があり、一般のニュース番組などでも大きく取り上げられて話題となった。

それで、記念にM87でも撮影してみようかと思い立ったがあいにくの曇天。しかし、今年1月に自宅でマルカリアンの銀河鎖(マルカリアン・チェーン)付近を自宅で撮影していて放置したままであったのを思いだした。

画像を出して確認すると、どうやらFLT98CFではなく広写野のBORG71FLで撮っていたらしく、銀河鎖周囲のM87やM88,M90なども写っていることが分かり、早速処理した。

20190112markarianl2

2019/1/13 3:48 - 5:39 /兵庫県明石市
光害レベル:SQM-L測定値=19.0
気温 約 1℃

PENTAX KP
BORG71FL+レデューサー0.72xDGQ(288mm F4.1)
サイトロンQuad BP フィルター使用
ISO3200, 120sec x 43
ケンコーSE2赤道儀
笠井ガイドファインダー60, Lodestar Autoguider
PHDによるオートガイド(Raspberry Pi + Stellarmate OS)

RStackerによるダーク減算・フラット補正、DeepSkyStackerで加算平均コンポジット
Photoshop CCで調整。
4x4ソフトビニング、周辺部をトリミング

M87は楕円銀河で目立つ構造が無く、短焦点で小さく撮るとぼやけた恒星のようにしか見えないため、これまで単独で撮影する対象ではなかった。上の画像を見ても、渦巻き銀河や棒渦巻き銀河は小さくても銀河らしい構造が分かって面白いが、M87はにじんだ恒星のようだ。

ただしこれからはM87を見ると、発表されたドーナツ状のブラックホール画像が思い出されると思う。

 

 

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2019年4月 7日 (日)

M57(環状星雲)・光害地

2019/4/6夜(4/7未明)に自宅で撮影した、こと座のM57(環状星雲)の画像を処理した。M57はドーナツ星雲またはリング星雲とも呼ばれる惑星状星雲で、光度9.0等、視直径2.5'となっている。

20190406_m57640

2019/4/7 3:18 - 4:13 /兵庫県明石市
気温 11℃、光害レベル:SQM-L測定値=18.4
FLT98CF + EXTENDER EF1.4X (865mm F8.8)
LPS-P2フィルター使用
ケンコーSE2赤道儀、PHD2によるオートガイド
ガイド鏡:笠井ガイドファインダー60, オートガイダー:Lodestar Autoguider
ASI294MC Pro センサー温度0℃ ゲイン300, 180sec x17コマ
撮影ソフト:APT(PHD2連携でディザリング)
ステライメージによるダーク・フラット、デベイヤー、コンポジット処理
Photoshop, ステライメージで調整
ピクセル等倍、640x640でトリミング

春は視直径の小さな天体が多いが、20cmクラスの鏡筒を新たに購入して運用するのも色々大変そうなので、とりあえず安い中古でキヤノンの1.4倍エクステンダー(初期型)を購入した。焦点距離は865mm、F値は8.8とかなり暗くなるため、Quad BPフィルターの使用はやめてLPS-P2を用いた。

現在、各種鏡筒とカメラ類の接続はEOS用のEFマウントで統一しているので、今回のセッティングとしては、カラー冷却CMOSカメラ(ASI294MC Pro)のEFマウントと直焦点用アダプタの間にエクステンダーを単純に挟むだけで、特にアダプタ類の調整は必要としなかった。

20190406m571

ピントがなかなか合わせにくく恒星が膨らみ気味だが、ガイドは良好だったので、とりあえずピクセル等倍で処理した。

この日は黄砂が来ていたようで白っぽく霞んだ空だったが、それでもM57はしっかりと写ってくれた。

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