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2013年11月11日 (月)

EOS 6Dのダークノイズ評価(2)

昨日の「EOS 6Dのダークノイズ評価」の続きとなる。

昨日は、EOS6D, 60Da, Kiss X2の3機種で、露光レベルが同じの3通りの組み合わせ「ISO800・10分」、「ISO1600・5分」、「ISO3200・2.5分」を試してみて、感度が高い方がノイズが多いことを確認した。つまり、「低感度・長時間露光」の方が良いことになる。

しかし、撮影に費やせる時間が同じとすると、「単位時間あたりに稼げるS/N比」が重要なので、「ISO800・10分」と比較するのは「ISO1600・5分×2コマ加算平均」であるべき、というところまでだった。

そこで本日は、その比較を行った.

昨日は、3コマ連続して撮影して3コマ目を採用したが、本日は同じデータを用いて、ISO800は同じく3コマ目のみ、ISO1600は2コマ目と3コマ目を加算平均した。ISO3200は4コマ分撮影していなかったので省略した。

加算平均は「RStacker」を用いて、DNGの状態で行った。
(RStackerで、6Dの画像処理が可能なのは確認済)

その結果が下の画像となる(クリックで本来の大きさに拡大)。
なお、今回は「中央部をピクセル等倍で400x267に切りだし」のみとした。

20131105compt


これを見て分かるように、3機種とも「ISO800・10分」と「ISO1600・5分×2コマ加算平均」がほぼ同等のノイズとなった。

そういうわけで、結局、単位時間に稼げるS/N比は、ISO800でも1600でも同じということになる。

実際の撮影では長時間露光中に、雲や人工衛星の通過、車のヘッドライトの直撃、突風やコード引っかかりによるガイド失敗など、多くのトラブルが起こる。そのため、露光時間を小刻みに出来るISO1600の方が、リスクを避けやすくて有利と言える。

ただし、コマ間のインターバルが増えるので、トータルの撮影時間はやや長くなる。

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コメント

こんにちは。大変興味深い検証です。僕は普段ISO1600で他枚数コンポジットしていますが、800の方がいいのかどうか分からないまま撮影しておりました。

また、ちょうどフルサイズカメラの購入を検討していたところもあり、とても参考になりました。

投稿: 龍之介 | 2013年11月12日 (火) 12時56分

はじめまして。くろと申します。
今回の記事をとても興味深く拝見させていただきました。
いつも撮影のときに、ISOを上げるか、露出時間を伸ばすかで迷うのですが、これで晴れて?ISOを高めにして見たいと思います。

以前はkiss X2を使用してましたが、ISO3200とかを利用したいので、kiss X4の改造版を中古で買って使用してます。

投稿: くろ | 2013年11月12日 (火) 16時37分

龍之介さん、こんばんは。
コメントありがとうございます。

ノイズ(N)については、「ISO800・10分1コマ」と「ISO1600・5分x2コマ加算平均」は同程度になるようです。
ただし、この結果からS/N比が同程度と判断するには、星や星雲のレベル(S)も同じである事が前提になります。
(理屈では同じになるはずなのですが)。

そのあたりについてはやはり実写で検証するしかなさそうです。

投稿: A(1) | 2013年11月12日 (火) 22時27分

くろ さん、こんばんは。
コメントありがとうございます。

龍之介さんへの返信にも書いたのですが、最終的には、実写で星や星雲の写り方も見て判断した方が良さそうです。
センサーの特性が、ISO感度や露出時間に対して完全にリニアとは限らないのでは、という疑問もあります。
ISO800や1600程度なら心配無いと思いますが、3200や6400位まで上げても同様になるのか、興味があるところです。

投稿: A(1) | 2013年11月12日 (火) 22時42分

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