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2011年10月22日 (土)

金環日食の機材検討(3)

(注)太陽“眼視用”の減光フィルターを装着していない望遠鏡や双眼鏡で太陽を見ることは、失明の危険があるので絶対に控えて下さい。

また、NDフィルター等の“撮影用”フィルターでは、眼視には十分な減光となりません。撮影時は光学ファインダーを覗かず、ライブビューを用いて下さい。

来年の金環日食撮影用のメイン機材は、機動性を考えてミニボーグ60EDにしようと思っている。しかしこれは焦点距離が350mmしかなく、APS-Cのカメラで太陽を写すにはやや短めである。

そこで以前の試写の際には2倍のバローレンズを入れてみたが、これはちょっと拡大しすぎのようで、経緯台で追尾しにくかった。また、減光に用いたアストロソーラーフィルムの倍率が10万倍と大きく、高速シャッターが使えないのも気になっていた。

それでどうしようか色々考えていたところだったが、先日WEBで中古のボーグ7214(1.4×テレコンバーターDG)を見つけたので、これを購入。さらに60EDのフード先端にねじ込める62mmのND400フィルターND16フィルターを購入した。

まずテレコンバーターの方だが、これを使うと60EDが490mm・F8.2となる。経緯台で使うには手頃な焦点距離だ。また減光フィルターだが、ND400とND16を重ねて使うと6400倍になる。これはアストロソーラーフィルムの10万倍に比べて約15.6倍明るく、約4段分早いシャッターが使用できる。

まず、60ED&1.4xテレコンにアストロソーラーフィルム(10万倍)を付けて試写してみた。
太陽高度は約30°、快晴で薄雲も無く、透明度が良い状況である。

60edx1_4d5iso1001_50020pctミニボーグ60ED
1.4xテレコンバーターDG
アストロソーラーフィルム
Kiss X2, ISO100, 1/500
20%に縮小・トリミング無し

トリミング無しでこの大きさなら、経緯台で追尾するのに丁度良いのではないか。また、シャッタースピードはISO100で1/500~1/1000ぐらいが適正のようであった。今回は薄雲が無かったので比較的早いシャッターが使えた。

60edx1_4d5iso1001_500100pct
こちらは太陽部分のピクセル等倍切りだし。
黒点の写りもまずまず良好。

201110202_2
さて、次にフィルターをND400とND16の2枚重ねに換えてみた。

アストロソーラーフィルムで1/500なので、これではKissX2の最高速である1/4000でも露出オーバーになるはずである。

60edx1_4d6400iso1001_50020pct
結果は、やはり露出オーバー。
(ISO100, 1/4000)

透明度の良い快晴では、減光10万倍・F8・ISO100で1/500~1/1000ぐらいが適正のようだ。

前回は減光10万倍・F5.6・ISO100で1/250ぐらいだったので、透明度が良くなかったのかもしれない。

そういうわけで、減光に関しては当日の空の状態に応じてフィルターを使い分けたい。現在の組み合わせに更にND4を追加すると、常に1/500以上を使えるような調整が出来ると思う(NDフィルタ3枚重ねがどの程度画質を劣化させるかは分からないが)。

それから、まだ未解決の問題として、写野内への太陽の導入のしにくさがある。テレコンを付けたことで、経緯台とライブビューの見にくい画面の組み合わせではなかなか導入できなかった。しかし万が一のことを考えて、カメラの光学ファインダーや、望遠鏡に付けるファインダーの使用は控えたい。

これについては、集光力の無い等倍の簡易ファインダーの追加を考えている。

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