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2009年11月 8日 (日)

オートガイドソフト「iAG」がASCOMに対応

フリーのオートガイドソフト「iAG」がVer0.3.0でASCOM対応した。従来はUSB-IOを用いたリレーボックス方式のみであったが、赤道儀制御部分をプラグインとして分けることでASCOM対応が可能になったそうだ。そのため、ソフトウェアのインストールは、本体のインストール後に赤道儀制御プラグインを別途ダウンロードして所定のフォルダ(iAG\Plugin\TelescopeControl)に手動でコピーする必要がある。

私は既にUSB-IOリレーボックスを所有しているのでASCOM制御の必要性は低いが、選択肢は多い方が良い(例えばリレーボックスが壊れたときなど)。とりあえずα版テスターとして動作テストをしてみた。環境は以下の通り。

赤道儀:ケンコースカイエクスプローラー2(SE2) SynScan Ver3.25
ガイド鏡:ケンコーSE102屈折 
ガイドカメラ:Celestron NexImage
パソコン:DELL XPS M1330(Core2Duo T8100 2.1GHz) Windows Vista Home Premium
USB-シリアル変換ケーブル:
Arvel SRC06USB

ASCOM制御ガイドでは、ガイドカメラ(NexImage)をパソコンにUSB接続する以外に、赤道儀のハンドコントローラーとパソコンのシリアルポートを付属のシリアルケーブルで接続するだけで良いので、配線は割とすっきりしている。ただし私のパソコンにはシリアルポートが無いので、USB-シリアル変換ケーブル(SRC06USB)を用いてUSB接続としている。実際は赤道儀に小型のUSBハブを貼り付け、NexImageとSRC06USBはそれに接続して、パソコンからハブは1本のUSBケーブルで済ませている。

さて、ASCOM制御ガイドを行うには、色々とソフトウェアの前準備が必要である。この点がリレーボックス方式と違ってやや面倒だ。

1.最新のASCOM Platformのインストール

   こちらから
   http://ascom-standards.org/

2.使用赤道儀に応じたASCOMドライバーのインストール

   こちらから
   http://ascom-standards.org/Downloads/ScopeDrivers.htm
   私のSE2赤道儀は説明書によると「コマンドがCelestron NexStar5i互換」とのことであったので、Clelestronのドライバを入れた。

3.iAGとプラグインのインストール

   こちらから
   http://www.swetake.com/astro/iAG/iAG.html
   iAGソフトウェア以外にASCOMプラグインを手動で入れる必要有り(詳細は開発元の説明参照)。

4.iAG起動と起動時セットアップ

200911081 iAGを起動すると、ガイドカメラと制御方式の選択ダイアログボックス(iAG Start Menu)が出るので、使用するカメラと制御方式を選ぶ。その際、ASCOM関係の設定を「config」から行うことが出来る(これはiAG起動後後でもconfig画面のIOタブから変更できる)。
 「Configuration Wrapper for ASCOM」ではガイド方式 として「RateChangeGuide」、RA Rate=10、DEC Rate=10とした(RA Rateは後で1.05に変更)。
 また、Driver Infomationからは「Select」でドライバを指定できるが、Clestron Scope Driverを選択した。そのプロパティとしては、Scope Type=NexStar5i、TrackMode=EqNとした。SerialPortはPC環境によって変わると思う。ShowHandControlにチェックを入れておくと、手動コントローラーが出てくるので便利だ。
 なお、PulseGuideでも一応ガイドは出来るが、どうもレート変更がうまく行かず、速度調整が出来ない状態だ。
 Start MenuでOKを押すと、更にガイドカメラの設定画面が立ち上がり、それを済ませるとプログラム本体が起動する。


5.ガイドの実際

200911083  キャリブレーション~ガイドについてはUSB-IOの場合と全く同じである(説明書や過去記事参照)。
ここで、最初に設定したRA Rate=10の値が大きく、RAの移動量が速すぎてキャリブレーションがうまく行かなかったのでRA Rate=1.05に変更した。それでもRAの移動速度がまだ速すぎるが、RA Rate=1.02まで下げても変わらず、1.01にすると動かなくなった。仕方ないのでそのままガイドしたが、とりあえずはちゃんとガイド出来ているようだ。
 なお、USB-IOリレーボックスによる撮影カメラのシャッター制御は、ASCOM制御と併用できる。


以上でとりあえずASCOMでのガイド動作を確認できた。

6.EQMODドライバ

 NexStar5iドライバではPulseGuideでのレート変更がうまく行かず、RateChangeGuideのRA速度も今ひとつ制御しにくいことから、赤道儀ドライバを「EQMOD」に変えてみることにした。EQMDOはこちらからダウンロードした。
 http://eq-mod.sourceforge.net/

このドライバを使う場合、赤道儀のSynScanを「PC Directモード」にしておく必要があるようだ。これはハンドコントローラーの「Utility」メニューから設定できる。

200911082 ドライバの設定はこの画像の通りで、RateChangeGuide、RA Rate=10、DEC Raet=10とした。


200911084 キャリブレーション有りのガイドはおおむね良好のようだ。


200911085 また、キャリブレーション無しでもガイド出来る。この場合はSHIFT量がデフォルトの100msでは大きすぎるようなので、20ms迄下げた。


なお、このドライバでもPulseGuideがうまく動作しなかった。ドライバのSETUPにもレート変更のスライダがあり、これも色々と変えてみたがダメだった。EQ6とPHDではPulseGuide出来ているようなので、今後はこの辺りの調整が課題だと思う。

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以上のように、今後も継続した調整は必要だが、とりあえず(私の環境では)iAGのASCOM制御は確認できた。しかしハードウェア的に簡単になった分、ソフトウェア的には難しくなった(自分のシステムに合った設定を見つければ後は同じだが)。

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コメント

こんばんは。
ASCOMって今一馴染めていないんでこの際説明文を読み込んでみたいと思います。PCとの接続で、ステラナビで自動導入することはできるのですが、オートガイドができているのかどうか不明です・・・。

オートガイダー用のケーブルと、自動導入用のケーブルのポート設定に問題がありそうなのですが・・・。ちなみにベランダGPDで10cm反射鏡筒による眼視が主ですが7cm屈折とPHDによるオートガイド試行中です。

投稿: tettou | 2009年11月 9日 (月) 21時12分

tettou さんこんばんは。
ASCOMはドライバやソフトの設定が色々あって、問題が有ったときに何が悪いのか切り分けしにくいですね。私の方でもiAGの他にPHDも一応動いていますが、精度を出すには色々と試行錯誤が必要なようです。

投稿: A(1) | 2009年11月 9日 (月) 21時34分

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