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2009年4月12日 (日)

【機材】フジノン 10X70 FMT-SX 

20090411_fmt1 ・1997年1月購入

12年前、ヘール・ボップ彗星を見るために購入した、ポロプリズム型7cm10倍の双眼鏡である。メーカーWEBでの説明によると「フラットナーレンズを搭載したハイグレードタイプ」とのこと。確かに星を視野の端付近に入れても特に目立つ収差は無い(4/15追記:周辺部で若干のコマ収差があるが、その程度としては、アルティマZ8X42よりも小さい)

実視界は5°18’なので見掛け視界はおおよそ53°になるが、最近の広角アイピース等に慣れた目にとっては、少々狭く感じる(購入当時はあまり狭さを感じなかったので、慣れの問題だと思う)。

20090411_fmt2 ピント合わせは左右の接眼部をそれぞれ独立に回すIF(Individual Focus)方式だが、無限遠の天体を見る場合は一回合わせるだけなので、それほど不便ではない。ただし重量は1.93Kgと結構重い。

では、なぜこんな重い双眼鏡を買ったのか。

ヘール・ボップ彗星よりかなり前のこと、学生時代に天文研究会に所属していたが、そこの備品にニコンの7cm10倍双眼鏡(おそらく10x70 SP)が有り、気に入って良く使っていた。天文用途としては一般的な5cm7倍も有ったが、比べてみるとやはり7cmの方が明るく見える。少々重いが手持ちでも何とか使える。自分で双眼鏡を買うならやはり7cmクラス、と思っていた。

Hb0327b それからしばらく天文から遠ざかっていたが、1997年のヘール・ボップ彗星接近の時に双眼鏡での観察を思いたち、購入することにした。それでまずニコン7cm10倍を候補にしたが、価格が10万円を越えるためあきらめた(さすがに双眼鏡に10万は出せなかった)。そこで、ニコンと同じく評判の良いフジノンのFMTを購入することにした。ここで、FMTの7cmにも10倍と16倍があって、どちらにするか迷った。三脚に据えて使うなら、口径の大きさを生かせる16倍の方が良いだろう。しかし私の使い方は「手持ち」なので、10倍の方を購入した。なお、三脚アダプターも一応付けているが、これを使うことはほとんど無かった。

購入後は予定通りヘール・ボップ彗星の観察に大活躍し、その後の天文活動(主にスカイメモでの写真撮影)においても、いつもこれを首から提げ、写真撮影の合間に星雲・星団などを観望した。2kg近い重量もあまり気にならず、望遠鏡を所有しなかった私にとって主力の眼視用機材となった。

 

それからしばらく、また天文から遠ざかる時期があったが、2007年に屈折経緯台(ED100Sf&ポルタ)を購入して再び活動を始めた。それでベランダから星を見るため、久しぶりにこの双眼鏡を引っ張り出してきたのだが・・・。

「めちゃめちゃ重い・・・。」

しばらく持っていると、腕がガクガク震えてくるし、首から提げっぱなしなんて、とんでもないという感じであった。双眼鏡の重量が増えたわけではない。10年で私の腕力・体力がすっかり低下してしまったためだ。以前は全く気にならなかったのに。というわけで、すぐにヨドバシカメラに走って4cm8倍(アルティマ8x42)を追加購入し、そちらを常用機材にした。FMTは思い入れのある機材であるが、再び物置で眠ることになった。

が、しかし、今年になってルーリン彗星の観察でこの双眼鏡を再び見直す事になった。

Lulin_20090222 この彗星は光害地ではなかなか見つけにくく双眼鏡が必須であったが、8x42ではどうしても見つけられないことがあった。そこで10x70FMTを持ち出してみると、すぐに見つかった。ベランダ観望では暗順応も進まず、7mmの射出ひとみ径のいくらかは無駄になっているはずだが、それでもやはり口径の威力は大きい。というわけで、ルーリン彗星の観察には再びこのFMTを主力で用いる事になった。

 

現在では外装やゴム部品もかなり傷んできているが、まだまだ使えそうである。

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