2019年2月17日 (日)

M51と周辺の系外銀河(光害地)

2019年2月1日夜(2月2日未明)に自宅で撮影したりょうけん座の系外銀河M51(子持ち銀河)とその周辺の系外銀河の画像を処理した。
 
20190201m51bind5  
2019/2/2 4:30 - 5:30 /兵庫県明石市
気温 1℃、光害レベル:SQM-L測定値=19.1
FLT98CF + フラットナーレデューサー4(約490mm F5)
LPS-P2フィルター使用
ケンコーSE2赤道儀、PHD2によるオートガイド
ガイド鏡:笠井ガイドファインダー60, オートガイダー:Lodestar Autoguider
 
ASI294MCPro センサー温度0℃ ゲイン390,  60sec x44コマ
撮影ソフト:APT
ステライメージによるダーク・フラット、デベイヤー、コンポジット処理
Photoshop, ステライメージで調整、2x2ソフトビニング
M51周辺を800x1000でトリミング
 
春は系外銀河の季節で、小口径では撮影対象が大型のM天体クラスに限られてくる。
その中でもM51は明るく写しやすいが、それでも単独ではまだ小さすぎるので、周辺の小さい銀河と合わせてトリミングした。
フィルターはLPS-P2を用いたが、明るい系外銀河は背景との輝度差が大きいため、色ムラで苦労することは無かった(子銀河周囲の淡い部分まで出そうとするとそれなりに苦労したかもしれない)。
 
下の画像は周囲の銀河の番号(括弧内は光度)を入れたもの。
 
20190201m51bind5b
 
おおむね15等級ぐらいの銀河まで写っているようだ。
 
今回は光害地の自宅で冷却CMOSカメラを使って撮影したが、9年ほど前に遠征地で同じ対象を同じ望遠鏡で撮影していた。
 
20100116_m51640b  

2010年1月17日 / 兵庫県多可町
光害レベル:SQM-L測定値=21.1
William Optics FLT 98 Triplet APO (D=98mm f=618mm)
ケンコーACクローズアップレンズNo.2
Canon EOS Kiss X2 /  ISO800
300sec. x8  コンポジット
ケンコーSE2赤道儀/LVIスマートガイダー
ステライメージ6,Photoshop Elements8による処理
2x2 ソフトビニング後、トリミング

総露出時間はほぼ同じ40分程度。
画像処理ソフトの進歩(特にノイズ低減やディテール強調)があるので単純に比較できないが、あまり変わらないように思う。
(クローズアップレンズをレデューサー代わりにしていたとか、LVIスマートガイダーとか、懐かしすぎる・・・)。
 

 

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2019年2月16日 (土)

2019/2/14 L'eclat(レクラ)の惑星ショコラ

L'eclat(レクラ)の惑星ショコラ、左から金星・地球・木星。
EOS60Daでの撮影なので、少し赤っぽいかも。
 
20190214leclat
 
2019/2/16 /兵庫県明石市
光害レベル:SQM-L測定値=10.4 気温 約 23℃
EOS60Da EF100mm F2.8Lマクロ IS USM -> F16
ISO200, 4sec x 1 固定撮影
ダーク・フラットなし。コンポジットなし
Photoshop CCで調整。トリミング
 
その他様々なメーカーの惑星チョコなど、過去の記録はチョコレートカテゴリから

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2019年2月14日 (木)

岩本彗星(C/2018 Y1)とNGC2903の接近

今日(2019/2/14)未明、しし座の系外銀河NGC2903に接近しつつある岩本彗星(C/2018 Y1)を自宅で撮影した。
最接近は6時過ぎなので見る事が出来ないが、出来るだけ近づいた様子を撮るため、薄明開始前まで粘るつもりで0時前から撮影開始した。しかし雲の通過が多く何度も中断し、4時過ぎ頃には残念ながら完全に曇ってしまった。
 
下の画像は、NGC2903と接近した様子がわかるように、60秒露出×8コマ(8分)分だけを恒星基準で合成したもの。彗星の動きが速く、たった8分でも彗星核が線になっている。これ以上は彗星基準で合成する必要がありそうだ。
 
20190214ngc29031200
 
2019/2/14 3:30 - 3:38 /兵庫県明石市
気温 3℃、光害レベル:SQM-L測定値=18.6
BORG71FL+レデューサー0.72xDGQ(288mm F4.1)
LPS-P2フィルター使用
ケンコーSE2赤道儀、PHD2によるオートガイド
ガイド鏡:笠井ガイドファインダー60, オートガイダー:Lodestar Autoguider
ASI294MCPro センサー温度-10℃ ゲイン300,  60sec x8コマ
撮影ソフト:APT
ステライメージによるダーク・フラット、デベイヤー、コンポジット処理
Photoshop, ステライメージで調整、2x2ソフトビニング
撮影対象近を1200x800で切り出し
 
光害地で、しかも露光時間が短いためか、尾はあぶり出せなかった。
Quad BPフィルターは露光時間が長くかかり動きの速い彗星には不向きなので、今回はLPS-P2フィルタを用いたが、やはり背景の色ムラ処理には苦労した。彗星を単独で写すのであれば、Quad BPでじっくり露光した方が良いかも。
 
それから、0時過ぎからの連続撮影画像を動画化してみた。雲の通過や薄雲の影響で背景レベルが安定せず、ちらついて見にくいが、とりあえず彗星の動きが分かる。
 

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2019年2月11日 (月)

メデューサ星雲(Sh2-274)とNGC2395・光害地

2019年2月2日夜(2月3日未明)に光害地である自宅で撮影した、メデューサ星雲(Sg2-274)の画像を処理した。
 
20190202medusa1200  
2019/2/3 0:57 - 2:04 /兵庫県明石市
気温 2℃、光害レベル:SQM-L測定値=18.8
FLT98CF + フラットナーレデューサー4(約490mm F5)
サイトロンQuad BPフィルター使用
ケンコーSE2赤道儀、PHD2によるオートガイド
ガイド鏡:笠井ガイドファインダー60, オートガイダー:Lodestar Autoguider
ASI294MCPro センサー温度0℃ ゲイン300,  120sec x28コマ
撮影ソフト:APT
ステライメージによるダーク・フラット、デベイヤー、コンポジット処理
FlatAideでバッチキャリブレーション背景補正処理
Photoshop, ステライメージで調整、2x2ソフトビニング
中央部を1200x1200で切り出し
 
メデューサ星雲(Sh2-274)はふたご座の中にある惑星状星雲で、ポルックスとプロキオンの中間からややプロキオン寄りに位置する。上の画像でメデューサ星雲の右上(北西)には散開星団NGC2395があるが、この画像では分かりにくい。
 
この撮影は1コマ120秒で多数枚(2時間分ぐらい)を目指したが、途中で曇ってしまい、28コマ(56分)しか露出時間を稼げなかった。元々薄曇り気味で透明度も悪かったためか写りも悪く、コンポジットしてもノイズが目立つ結果となった。
 
それから、APTでのピント合わせのコツをまだつかめていないためか、ピントが少しずれていて星像が膨らんでしまった。
 
また条件の良いときに再度撮影したい。

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2019年2月 9日 (土)

馬頭星雲と燃える木(光害地・ASI294MCPro + Quad BPフィルタ)

2019年2月3日夜に自宅で撮影した、燃える木と馬頭星雲の画像を処理した。
先週処理した「オリオン大星雲」と同じ日に光害地で冷却カラーCMOSカメラ「ASI294MCPro」と「QUad BPフィルター」を用いての撮影である。
 
20190202batoul  
2019/2/2 22:39 - 2019/2/3 0:23 /兵庫県明石市
気温 3℃、光害レベル:SQM-L測定値=18.4
FLT98CF + フラットナーレデューサー4(約490mm F5)
サイトロンQuad BPフィルター使用
ケンコーSE2赤道儀、PHD2によるオートガイド
ガイド鏡:笠井ガイドファインダー60, オートガイダー:Lodestar Autoguider
ASI294MCPro センサー温度0℃ ゲイン300,  120sec x42コマ
撮影ソフト:APT
ステライメージによるダーク・フラット、デベイヤー、コンポジット処理
FlatAideでバッチキャリブレーション背景補正処理
Photoshop, ステライメージで調整、3x3ソフトビニング
 
本来、燃える木と馬頭星雲(の背景星雲)はかなり色が違うはず。燃える木はオレンジ色で、馬頭星雲の背景は赤い。しかし今回はほぼ赤色一色になってしまった。これはQoad BPフィルターを使っていると仕方ないのかも。
 
ASI994MCProのゲインは、今回300とした。前回のオリオン大星雲より暗い対象なので感度を上げたが、その分ノイズが多い気がする。そのためか、星雲の淡い部分はあまりあぶり出せなかった。折角冷却できるのだから、もっとセンサー温度を下げ、ゲインももっと低めで露光時間を長めにするほうが良いのかもしれない。
 
それから、背景ムラの多い光害地撮影で淡い星雲をあぶり出すには正確なフラット補正とカブリ補正が必要だが、通常のフラット処理だけではどうしても完全には補正しきれない。そこで最近活用してるのが、FlatAide Proに最近実装されたバッチキャリブレーション処理のシェーディング画像による背景補正処理。これは、ライト画像撮影時に、撮影対象に近く星雲等が無い領域を1コマだけ撮影しておき、それをシェーディング処理して補正する。これでこれでかなり背景ムラ補正が楽になった。

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2019年2月 3日 (日)

M42オリオン大星雲(光害地・ASI294MCPro + Quad BPフィルタ)

昨夜は自宅にて、カラー冷却CMOSカメラ「ASI294MCPro」と対光害フィルター「Quad BPフィルター」の、いわゆる「ワンショット(ナローバンド)カラー撮影」の組み合わせで、M42(オリオン大星雲)を撮影した。
 
20190202m42bind6  
2019/2/3 19:20 - 20:39 /兵庫県明石市
気温 7℃、光害レベル:SQM-L測定値=18.0
FLT98CF + フラットナーレデューサー4(約490mm F5)
サイトロンQuad BPフィルター使用
ケンコーSE2赤道儀、PHD2によるオートガイド
ガイド鏡:笠井ガイドファインダー60, オートガイダー:Lodestar Autoguider
 
ASI294MCPro センサー温度0℃ ゲイン200,  120sec x38コマ
撮影ソフト:APT
ステライメージによるダーク・フラット、デベイヤー、コンポジット処理
FlatAideでフラット補正処理
Photoshop, ステライメージで調整、3x3ソフトビニング
 
多段階の露出は面倒なので実施せず。ゲインを低めの200にしたが中央部は潰れてしまった。
夕方、薄明終了後すぐに撮影したので、自宅周囲の照明もまだ明るく、SQM-L測定値は18.0と冬にしてはかなり悪め。
しかしそんな状況でもさすがにオリオン大星雲は良く写ってくれた。合計76分程度しか露出できなかったが、星雲周辺の淡い部分も結構出ている。フラットをちゃんと処理すれば、「あぶり出し耐性」はかなり高くなりそう。
なお、フラット撮影はAPTの「CCD Flats Aid」機能がかなり便利。適切な露出時間を自動で決めて、撮影枚数を含めて撮影プランにセットしてくれる。
 
ただ、ASI294MCProとAPTによる撮影と画像処理はまだ手探りの状態。
これまでデジカメではRStacerでダーク・フラット処理、Lightroom現像というj流れで、ずっとそれで慣れていた。特にLightroom現像のノイズ処理やフリンジ修正などが強力で頼りにしてきた。
 
しかしFITS出力ではそれらが使えない。
とりあえずステライメージでダーク・フラット・デベイヤーをして、その後にlightroomでノイズ処理とフリンジ修正をしている。
気になるのは、減算できていないらしいダークノイズが残っていること(上の画像では下辺の右寄り部分)。ダークの撮り方が悪いのか、減算の方法が間違っているのか・・・。ステライメージではバイアス画像指定の項目が無いのでバイアス画像を使っていないが、それで良いのかどうか。
 
(追記)ダーク画像撮影時のゲインが間違っていたことが判明。本来ライト画像と同じ200にするべきところ、ゲイン121でフラット撮影後に設定を戻すのを忘れ、121で撮影していた。
また最初から処理するのは大変なので「次から気を付ける」ことにする。
とりあえずAPTの出力ファイル名の設定にゲイン値を入れた。

なお、フラットはUnityGainに若干の余裕を足して121にしたが、本来どの程度にするべなんだろう?
 
 
ともかく、このワンショットカラーカメラとQuad BPの組み合わせは、光害地で程々の手軽さで撮影するには向いていると思う。最近次々出てきている他のワンショットナローバンドフィルタでもおそらく同じと思うが、細かな違いはあると思うので、機会があれば他のフィルターも試したい。

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2019年2月 2日 (土)

岩本彗星(C/2018 Y1)

今日未明に自宅で撮影した岩本彗星(C/2018 Y1)。
推定光度7.2等でおとめ座を通過中。M104の近くだが、同じ構図には入らず。
 
2019020202562018y1640  
2019/2/2 2:56 - 3:20 /兵庫県明石市
気温 1℃、光害レベル:SQM-L測定値=19.1
FLT98CF + フラットナーレデューサー4(約490mm F5)
LPS-P2フィルター使用
ケンコーSE2赤道儀、PHD2によるオートガイド
ガイド鏡:笠井ガイドファインダー60, オートガイダー:Lodestar Autoguider

ASI294MCPro センサー温度0℃ ゲイン390,  30sec x29コマ
撮影ソフト:APT
ステライメージによるダーク・フラット、デベイヤー処理
DSSによる彗星核基準コンポジット
Photoshop, ステライメージで調整、3x3ソフトビニング、トリミング有り。
 
ASI294MCProでの星雲・星団撮影はAPTを用いる事にした。今回が初めての使用で色々と分からないことが多く手間取ったが、一晩かけて何とか基本的な撮影が出来る程度になった。
 
感心したのは、PHD2との連携が何も考えずに出来てしまうこと。PHD2を起動しているだけで、ディザリングやガイドエラー時の撮影中断がデフォルトで設定される。
星図ソフトや赤道儀との連携はまた試していないので、ぼちぼちやっていきたい。 

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2019年2月 1日 (金)

月と金星の接近

今朝は良く晴れて、月と金星の接近がよく見えた。
出勤途中の駅から、スマホで撮影。
 
20190201_moonvenus

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2019年1月28日 (月)

ASI294MCPro

冬本番の寒さだが、夏場の運用を考えてカラー冷却CMOSカメラ「ASI294MCPro」を導入した。
ひとまずEOSマウントのアダプターで、William Opticsフラットナーレデューサー4に取付けてみた。
 
Asi294mcpro
 
これまで惑星向けにDFK21AU618.ASは使ってきたが、この手のCMOSカメラは初めて使うので、使い方がまだ良く分からない。
とりあえず動作確認のため上の画像のカメラ+レデューサーをFLT98CFに取付けて赤道儀に載せ、オートガイド無し、フラット無し、ダーク無しで、SharpCap3.2でLive Stackingしてみた。なお、光害地なのでEOSマウントアダプターにLPS-P2(48mm)を付けている。冷却温度は0℃。
 
下はGain390, 8sec x 77フレーム(616sec)のスタッキング結果そのまま。対象はM42。
 
Stack_16bits_77frames_616s 
 
ステライメージとPhotoshopで軽く処理すると下のようになった。
 
M42bind3
 
マイクロフォーサーズサイズではあるが、やはりかなりの周辺減光。さすがに光害地のLPS-P2使用でフラット処理無しは厳しい。色ムラも生じており手作業では補正しきれない。
 
しかし中央部はたった10分露出にしてはなかなか良い写りだと思う。ちゃんとフラット撮影しておけば良かった。また、中央部に収まる惑星状星雲とか小さめの銀河ならフラット無しでもいけそう。
 
これからぼちぼち使いこなしていきたい。

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2019年1月27日 (日)

オリオン座付近の星野

昨年秋、2018/11/10の夜に大河内高原で撮影した「オリオン座付近の星野」の画像を処理した。
 
20181110orionbind5  
2018/11/11 2:27 - 5:09 兵庫県神河町 大河内高原
光害レベル:SQM-L測定値(天頂)=21.4, 気温6℃

PENTAX KP, SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM
35mm F2.8 / ISO3200 / 120sec. x 57
スカイメモRでノータッチ恒星時追尾
RStackerによるダーク減算・フラット補正、DeepSkyStackerで加算平均コンポジット
ステライメージ8、Photoshop CCで調整。
4x4ソフトビニング
 
使用したカメラはPENTAX KPの無改造機のため、画像処理で赤色をかなり持ち上げたが、それでバーナードループやエンゼルフィッシュがはっきり分かるようになった。
ただし、写りは以前EOS 6D(無改造)で撮影したものの方が良いように思う。やはり星野にはフルサイズの方が有利かも。
 
最近は冬期ということもあって自宅で対光害フィルタを用いて撮影しているが、やはり遠征地で撮影した画像は強調処理がしやすい。
 

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